レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2020.12.30 12:00
更新日: 2020.12.31 00:30

タイトル争いをするべく準備を継続。F1最終年は「何としてでもやりきりたい」/ホンダF1山本MDインタビュー(後編)

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | タイトル争いをするべく準備を継続。F1最終年は「何としてでもやりきりたい」/ホンダF1山本MDインタビュー(後編)

 2020年シーズン、ホンダはレッドブルとアルファタウリとともに3勝を挙げた。特にこれまでメルセデスが圧倒的に優位だったアブダビで勝利を飾ったことで、2021年に向けて良い1年の締めくくりになったとホンダF1の山本雅史マネージングディレクターは考えている。

 その2021年は、ホンダにとってF1最終年。短いオフの間に、メルセデスとの差を詰めようと懸命な作業が進められているだろうが、山本MDは来季に向け「なんとしてでもやりきりたい」と語った。

────────────────────

──イギリスで新型コロナウイルスのワクチンの接種が開始されましたが、12月に入って、イギリスでは、ロンドンなど南東部で感染が再び拡大しています。また世界を見ても、まだまだ新型コロナが収束している状況にはありません。2021年のF1はどうなっていると予想していますか。

山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):あくまで現時点での個人的な感想ですが、2021年シーズンも2020年と同じように、F1のパドックはソーシャルバブルを形成して動いていくと思います。したがって、私も2020年と同様にイギリスを拠点にしてレースに帯同していこうと考えています。

 また、これもあくまで個人的な意見として聞いてほしいのですが、FIAがワクチン接種を義務付けないことを願っています。私の知り合いの何人かの医師からも「こんなに早くワクチンができるはずがないから、リスクを考えたほうがいい」と言われているからです。

──開幕戦は再びオーストラリアで予定されていますが、2021年は大丈夫ですかね?

山本MD:それは、これからの数カ月次第でしょう。ただ通常であれば、12月に翌年の移動の段取りをいろいろと煮詰めていくのですが、12月に新型コロナが再び感染拡大しているために、それができない。早くても年明けから動くことになるでしょう。

──10月2日には、ホンダが2021年限りでF1参戦を終了するという発表もありました。

山本MD:直後のアイフェルGPは今まで経験したことがないような状況のなかでレースを戦いました。そんななか、レッドブルもアルファタウリも非常に友好的な対応してくれ、逆にそれ以降は結束力が強くなっていったと思っています。

──2022年以降にレッドブルとアルファタウリが搭載するパワーユニットについての話し合いが12月21日時点でまだ結論として何も発表されていません。

山本MD:FIAの提出期限が1月1日なので、通常であれば年内になんらかの合意がなされなければならないのですが、それはレギュレーションとの兼ね合いもあるので、なんとも言えない。もし、1月1日に間に合わせるのであれば、12月中にレギュレーションも含めていろんなことが決まっていかなければきついでしょう。ホンダとしては、ホンダができる範囲のなかで、レッドブルとアルファタウリのリクエストにできるだけ応えたいという気持ちに変わりはありません。

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第13戦エミリア・ロマーニャGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第16戦サクヒールGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

■次ページへ:「チャンピオンシップ争いをするべく準備を進める」


関連のニュース