F1タイヤサプライヤーのピレリでレーシングディレクターを務めるマリオ・イゾラは、ウエットタイヤの改善について、ドライバーらと会談する機会をアブダビGPで設けた。
今月上旬に悪天候のなかで行われたブラジルGPの後、ピレリのウエットタイヤのパフォーマンスに関しては数人のドライバーから批判の声が上がっていた。これを受けてイゾラが金曜日のドライバーズ・ブリーフィングに参加。パフォーマンス向上についての話し合いを持った。
ピレリはすでにタイヤの性能向上に取り組んでいくことを明言しており、今回のミーティングの目的は、ドライバーらが抱える懸念をよりよく理解することだった。話し合いの後、イゾラは以下のように語っている。
「開発テストやレース期間中にはウエットタイヤをあまりテストしていないので、とても生産的な話し合いとなった。雨用のなかでは特にウエットタイヤの情報量が本当に少ない。レギュレーションでは金曜日に雨が降ると、1セットのインターミディエイトが追加されるため、これがよく使われるためだ」
「レースでもウエットはあまり使われることはない。レース中に使用されることがあれば、よいデータになる。よりよい製品を作るために、どの分野にどういった方向性で取り組んでいくべきを理解することが、重要だ」
イゾラはピレリがタイヤの改善を強く望んでいることを強調している。そのために鍵となるのは、ドライバーの求める特性を目標に据えることだと考えている。ドライバーからフィードバックを得ることが、目標の理解につながると言う。
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