新たに2016年F1ワールドチャンピオンを戴冠したニコ・ロズベルグの父、ケケ・ロズベルグは、アブダビGPの現場を避けてドバイにいたことを明らかにした。
1982年にウイリアムズでワールドチャンピオンを獲得したロズベルグは、今年のタイトルを決定するレースをドバイの「ホテルと友人宅」にて観戦し、ヤス・マリーナ・サーキットにはレースが終了した後に訪れた。
ロズベルグがランキングトップでF1チャンピオンシップの最有力候補に浮上してから、ケケは意図的に注目を浴びないようにして、すべてのインタビューを断り、レース現場に行くことはなかった。
「一歩離れて見るときが訪れたのだ」。息子のレースへの関わり方について、ケケは語った。
「ここへ来る以外、選択の余地がなかった。もし3日間サーキットに来て何もなかったら、とてもじゃないが落ち着いていられなかっただろうからね」
「だから、ニコと話し合って伝えたんだ。『いいかい、私は行けない。行っても何もできない』それで、私はここへは来なかった」
「ニコは私がどこに居たか正確には知らなかったと思うが、私がドバイに居たことは知っていたよ」
アブダビGPのレース後、久しぶりにパドックに現れたにもかかわらず、ケケはニコが現役でレースをしている間は、今後もF1の現場に来ることはないと主張した。