F1ジャーナリストの今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、22人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選出。予選やレースの結果だけにとらわれず、3日間のパドックでの振る舞い、そしてコース上での走りを重視して評価する。
☆ ロマン・グロージャン
何度か恐怖の“ノーブレーキ状態”に遭っても、コクピットにおさまれば全力疾走。プロ意識か、本能か。フリー走行中に一度もロングランできなかったが11位、自己ベストラップは4位、ハミルトン・メルセデスにまさった。新ハース・チーム〆の“準入賞”。
☆☆ エステバン・オコン
ちらっと国際TV画面に映ったマノー対マノー、ブラジルGP12位に続きウェーレインに先着13位。自己ベストラップでも先行、後半9レースしたマノーを立派に卒業。
☆☆ ニコ・ヒュルケンベルグ
1コーナーでフェルスタッペンと交錯、フロアにダメージを負うも7位入賞。フォースインディア79戦目ラストランをしっかりまとめ上げた。以前、彼が日曜深夜遅くまで残り、パドックでチーム撤収作業を黙々と手伝う姿を目撃。なかなかできることではない。
☆☆ マックス・フェルスタッペン
雨のブラジルGPで危機一髪スピンを修正、ここでもスタート直後1コーナーでのアクシデントを切り抜けた。スピンした瞬間、進行方向を見据えて復帰する反射能力。しかもそれでSSタイヤを痛めたはずなのに22周ロングラン(!)。その“タイヤ・マネージメント”が光る。やや苦手な課題も克服してみせた4位。