BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に2020年から新規参入を果たし、MB Motorsport accelerated by Blue Square(MBモータースポーツ・アクセラレーテッド・バイ・ブルー・スクエア)のエントリー名でFK2型のホンダ・シビック・タイプRを走らせてきたチームは、スポーティングディレクターを務める元F1ドライバー、マーク・ブランデルの決断によって新たなチーム体制に移行することを表明。Motorbase Performance(モーターベース・パフォーマンス)の資産を引き継ぎ、2021年はフォード・フォーカスSTへスイッチすることを決めた。
名門ブラバムからデビューしたF1時代にはティレルやマクラーレンなどに在籍、ル・マン24時間ではニッサンR90CKでのポールポジション獲得に加え、プジョー905Evo1Bでの総合優勝も果たしているブランデルは、キャリア晩年にドライバーとしてBTCCにチャレンジ。
2018年から2シーズンに渡ってNGTC規定ツーリングカーを走らせたのち、昨季からAmD Tuning.com代表のショーン・オランビーと協力し、自らの新チームを立ち上げてシリーズに関与してきた。
そのオランビーは、このオフシーズンにピート・オズボーンと共同でフォード系トップチームのモーターベース・パフォーマンスを買収。これによりAmDのジョイントチームであるMBモータースポーツが、2台のTBL枠(TOCA BTCC Licences)を引き継いでフォード・フォーカスSTを走らせることとなった。
この結果、すでに2021年に向けた契約締結を済ませていたジェイク・ヒルは、エースとしてフォーカスのステアリングを握り、メインパートナーだったブルー・スクエアもチームに残留。ふたり目のドライバーもまもなく発表される予定だという。
「このニュースは、チームの旅にもうひとつのエキサイティングな分岐点が加わったことを示している」と、新組織移行への決意を語ったブランデル。