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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.04.28 12:20
更新日: 2021.04.28 12:21

SCB開幕戦は王者シボレーが躍動。セラとマウリシオが初戦を制すも、マッサは失格処分に

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海外レース他 | SCB開幕戦は王者シボレーが躍動。セラとマウリシオが初戦を制すも、マッサは失格処分に

 ブラジル最高峰の“ハコ車”シリーズ、SCBストックカー・ブラジルの2021年開幕戦が4月24~25日にゴイアニアで開催され、シリーズ3連覇の偉業を達成しているWEC世界耐久選手権レギュラーのダニエル・セラと、ディフェンディングチャンピオンのリカルド・マウリシオを擁するEurofarma-RC(ユーロファーマRC)が2ヒートを席巻。

 一方で、TOYOTA GAZOO Racing Brasil(TGRブラジル)陣営の2014年SCB王者ルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)や、今季シリーズデビューを果たすトニー・カナーン(Full Time Bassani/トヨタ・カローラ)らは規定違反やトラブルに苦しみ、3度のF1王者である父ネルソン・ピケ率いるPiquet Sports(ピケ・スポーツ)から新体制で参戦のピケJr.は、予選ノータイムからレース2への出走を諦めるなど、トヨタ・カローラ勢には厳しい船出となった。

 開幕を2週間後に控えたタイミングで、シリーズプロモーターのVicar(バイカー)により開幕戦の地をロンドリーナからゴイアニアへと変更されたSCBは、前述のドライバーたちに加えてシボレー陣営のLubrax Podium Stock Car Team(ルブラックス・ポディウム・ストックカー・チーム)から、元フェラーリF1所属の跳ね馬乗り、フェリペ・マッサのフル参戦が決定するなど、シリーズ史上最高の豪華ドライバー陣による勝負が幕を明けた。

 レース1とレース2のインターバルをほぼ消滅させた超スプリント・フォーマットを採用した週末は予選からシボレー勢が速さを見せ、SCBで5冠を誇る“帝王”ことカカ・ブエノ(Crown Racing/シボレー・クルーズ)が久々のポールポジションを獲得。

 フロントロウにはセラ、セカンドロウにも2020年チャンピオンのマウリシオが並び、4番手アラム・コデア(Blau Motorsport/シボレー・クルーズ)を含めてクルーズがトップ4グリッドを占拠した。

 2021年最初のヒートとなるレース1も、終始シボレー勢同士の争いが繰り広げられ、スタートでポールシッターを出し抜いたセラが前半戦を支配。しかしルーティンピットの戦略で2台を逆転したマウリシオが首位に立つと、セラを従えてユーロファーマRCがワン・ツー体制を築き上げる。

 これで今季最初の勝負は決まったかと思われたが、17周レースも残り3周の時点でマウリシオが1コーナーでまさかのスピンを喫し9番手にまで後退。これでセラが今季初優勝を挙げ、2位に帝王ブエノ、そして3位チェッカーを受けたコデアは「レース中の不規則な動き」が危険行為とみなされペナルティに。代わってIpiranga Racing(イピランガ・レーシング)の元イタリアF3王者セザール・ラモスが、トヨタ・カローラ最上位の3位表彰台に滑り込んだ。

かつてはCIMED Racingなどでも活躍したシリーズ5冠の“帝王”ことカカ・ブエノ(Crown Racing/シボレー・クルーズ)が久々のポールポジションを獲得した
かつてはCIMED Racingなどでも活躍したシリーズ5冠の“帝王”ことカカ・ブエノ(Crown Racing/シボレー・クルーズ)が久々のポールポジションを獲得した
シボレー陣営のLubrax Podium Stock Car Team(ルブラックス・ポディウム・ストックカー・チーム)から初のフル参戦を決めたフェリペ・マッサは、両ヒートとも思わぬ展開に
シボレー陣営のLubrax Podium Stock Car Team(ルブラックス・ポディウム・ストックカー・チーム)から初のフル参戦を決めたフェリペ・マッサは、両ヒートとも思わぬ展開に
ディフェンディングチャンピオンのリカルド・マウリシオが両ヒートを制する勢いを披露するも、レース1はアクシデントで惜しい結果に
ディフェンディングチャンピオンのリカルド・マウリシオが両ヒートを制する勢いを披露するも、レース1はアクシデントで惜しい結果に

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