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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.07.29 16:05
更新日: 2021.07.29 19:45

ニッサンとフォードでRSC参戦のケリー・ブラザーズ、チーム運営権を手放すことを決断

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海外レース他 | ニッサンとフォードでRSC参戦のケリー・ブラザーズ、チーム運営権を手放すことを決断

 チーム黎明期にはホールデンで参戦し、2013年にはニッサンのファクトリーチームとしてアルティマL33を投入、現在はフォード陣営の一角としてRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップに参戦中のケリー・グローブ・レーシングだが、そのファミリーチームを運営するトッドとリックのケリー兄弟は、保有するチームの持株50%を売却し、運営権を手放すことを決断した。

「どのマニュファクチャラー時代にあっても、すべて内製で戦ってきたことは誇りだ」と語るトッドは代表を退き、13年間率いた家族経営の組織を今季参画のグローブ・グループに完全移譲すると発表した。

 2020年限りでエースドライバーとしての役目を終え、フルタイム参戦からの引退を表明したリック・ケリーに代わり、今季は新たにデビッド・レイノルズを迎え入れペンライト・レーシングとして26号車を走らせるケリー・グローブ・レーシング。生え抜きであるアンドレ・ハイムガートナーのNEDレーシングと合わせて2台のフォード・マスタング・スーパーカーを投入するチームは、この契約締結により2021年シーズンは同チーム名で参戦し、年末を迎えた時点で完全に新組織へと移行することが決まった。

 その弟リックよりひと足先に現役引退を決め、現在は共同オーナーとしてチームを指揮してきたトッド・ケリーは、今回の決断に際し「僕やリックにとってレースは人生そのものであり、10歳にも満たないころからこの世界で勝負してきた」と、ここまでの足跡を振り返った。

「こんなにも長い間、この国を代表するプレミア・カテゴリーに参戦できたことは非常に幸運だった。これほど激しく、魅力的な“ビジネス”に参加できるチャンスは見過ごせるわけがない。でも、今こそチームの手綱を託すときがきたんだ」と語ったトッド共同代表。

 創設初期にはホールデン・コモドアでシリーズに参入し、その後はニッサンのファクトリー支援を得て4台のアルティマを投入。トッド、リックに加え、シングルシーターで活躍した実力派女性ドライバー、シモーナ・デ・シルベストロを招聘したことでも話題を呼んだ。

今季新たに参画したGrove Group(グローブ・グループ)とともに、デビッド・レイノルズのPenrite Racing、アンドレ・ハイムガートナーのNED Racingと2台のフォード・マスタング・スーパーカーを走らせている
規定変更に合わせ新規参入の機運が生まれた2013年、ニッサンのファクトリー支援チームとしてアルティマL33での参戦を発表した
ワークス活動最終戦には特別カラーで参戦。アルティマは常時4台体制でシリーズを戦った

■次のページへ:2022年も「裏方として」プログラムに取り組むケリー・レーシング


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