その後、ニッサンのシリーズ撤退を受けプライベーターとして参戦したのち、ティックフォード・レーシングの支援でブルーオーバルのマシンにスイッチしていた。
「チームは何年にもわたって、信じられないほどの量のエンジニアリングと設計・製造作業を続けてきた。初期にはホールデン、続いてニッサンのアルティマで“クアッドカム”持つスーパーカー用『VK50』のデザイン設計とマシニング。そして、ふたたびフォードへの転換といった具合にね」と続けるトッド。
「我々はつねに社内ですべての作業を行い、機器の設計と製造において可能な限り最善の仕事をすることに誇りを持ってきた。その真剣な努力によってかなりの成果を上げてきたが、長年にわたって抱えていた最大の課題は、それを真に大規模なチームへと発展させるためのリソースだった」
今後もケリー・レーシングとしては、チームのCNC機械工場、エンジン部門、すべての生産部門、および現在のマスタングの完全な所有権を保持する予定で、チームの現在のパッケージ維持と開発継続のため、引き続き2022年も「裏方として」懸命に取り組んでいくという。
「チームが僕らの手を離れ、グローブの持つ火力とリソースで成長するのを見るのが本当に楽しみなんだ。たくさんのメンバーと一緒に仕事をし、その過程で多くの素晴らしい、仕事上の関係と友情を築いてくれたことにも感謝している」
「最後に、ドライバーとしてもチームオーナーとしても、スーパーカーで過ごせたことにとても感謝している。そのキャリアを通じた期間で、僕はコース上でも外でも多くの素晴らしいことに参加する機会があり、自分の立ち位置を信じられる多くのことを学べた。一緒にその旅に参加してくれたファンとサポーターに改めて感謝を捧げたい」


