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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.08.12 17:00
更新日: 2021.08.12 16:44

予選最速のラファエル鈴木がまさかの失格。フィッティパルディはトヨタ勢最上位の7位/SCB第7戦

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海外レース他 | 予選最速のラファエル鈴木がまさかの失格。フィッティパルディはトヨタ勢最上位の7位/SCB第7戦

 7月30日~8月1日の週末に続き、パラナ州クリティバで2週連続開催となったSCBストックカー・ブラジルの第7戦は、トラック外周路を利用した超高速“トウ”バトルを制し、キャリア初ポールポジションを獲得した日系ドライバー、ラファエル鈴木(フルタイム・バッサーニ/トヨタ・カローラ)が「燃料規定違反により」まさかの失格処分に。代わって、シボレー陣営の強豪ユーロファーマRCのダニエル・セラ(シボレー・クルーズ)とアッティラ・アブレウ(シェルVパワー/シボレー・クルーズ)がそれぞれ今季3度目と2度目の優勝を手にしている。

 また、TOYOTA GAZOO Racingブラジル(TGRブラジル)の一員としてシリーズデビューを果たしたピエトロ・フィッティパルディ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)は、最初の公式練習でいきなりトップタイムを叩き出す速さを披露し、決勝ではレース2でトヨタ勢最上位となる7位に入賞。同じくこれが2戦目となった“ドゥドゥ”ことエドゥアルド・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)も8位に続いている。

 ブラジルでは父の日(8月第2週の日曜)となる8月7~8日に開催されたSCB第7戦は、これまでシリーズでも開催実績のあるアウトドローモ・インターナショナル・デ・クリティバの外周を採用した超ハイスピードのコース設定に。

 そんななか、シリーズ初参戦で自身初の“ティントップ”カローラをドライブしたピエトロは、偉大な祖父エマーソンを筆頭としたファミリーの血筋を見せつけ快走。参戦31名中29名が秒差圏内という壮絶な接近戦となったFP1で49秒941を記録し、トップタイムのセッションデビューを飾った。

 そのFP1は2番手にカバレイロ・スポーツのマルコス・ゴメス(シボレー・クルーズ)を挟み、3番手には2014年シリーズチャンピオンのルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)、4番手にその息子“ドゥドゥ”も続き、まずはTGRブラジル勢がタイムボードの上位を占める滑り出しとなった。

 しかし土曜午前のFP2で微調整を図ったシボレー陣営も巻き返し、前週フルコースレイアウト戦勝者のリカルド・マウリシオ(シボレー・クルーズ)以下、クルーズがトップ4を占拠し、現地時間14時からの予選を迎えた。

 シビアなタイムバトルとなったその予選では、2本のロングストレートを有する約2500mの高速アタック合戦を“伏兵”ラファエル鈴木が制し、公式練習でもFP1で6番手、FP2で5番手と上位タイムを刻んではいたものの、予選Q1、Q2でも最速を奪うことなく最終セッションへと進出。

 そこでライバル陣営であるガブリエル・カサグランデ(A.マティス-フォーゲル/シボレー・クルーズ)のスリップストリームに入った鈴木は、強烈な“トウ”をうまく活用して50秒095のレコードタイムを叩き出す。これで2009年にリカルド・ゾンタが記録した50秒433の記録を上回り、文字どおり「ショーを盗んで」の自身キャリア初ポールポジション獲得となった。

「派手な表舞台にはあまり出てこないかもしれないけれど、今季は年間を通してパフォーマンスはとてもいい」と、初ポール獲得の喜びを語ったラファエル鈴木。

「2020年にSCBでの初優勝を達成し、今季はまだ優勝を記録していないけれど、昨季に比べて一歩先を進んでいる。この最前列獲得を僕らのチームと自分を信じてくれるすべての人に捧げたい」

FP1で6番手、FP2で5番手としたラファエル鈴木(Full Time Bassani/トヨタ・カローラ)が、予選Q3で自身初ポールポジションを獲得した
FP1で6番手、FP2で5番手としたラファエル鈴木(Full Time Bassani/トヨタ・カローラ)が、予選Q3で自身初ポールポジションを獲得した
週末の注目を一身に集めたピエトロ・フィッティパルディ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)は、デビューセッションでいきなりの最速タイムを刻んでみせた
週末の注目を一身に集めたピエトロ・フィッティパルディ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)は、デビューセッションでいきなりの最速タイムを刻んでみせた
レース1を完全に手中に収め、シリーズ3冠を誇るダニエル・セラ(シボレー・クルーズ)を封じ込めたかに見えたラファエル鈴木だったが……
レース1を完全に手中に収め、シリーズ3冠を誇るダニエル・セラ(シボレー・クルーズ)を封じ込めたかに見えたラファエル鈴木だったが……
レース1で7位となったルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)は、レース2でリバース3番手から勝利を狙う戦略
レース1で7位となったルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)は、レース2でリバース3番手から勝利を狙う戦略

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