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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.12.02 15:30

トヨタの“スピードスター”勝利も及ばず。シボレーのカナピノが2度目の王座に/STC2000最終戦

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海外レース他 | トヨタの“スピードスター”勝利も及ばず。シボレーのカナピノが2度目の王座に/STC2000最終戦

 11月27~28日の週末にシーズン最終戦『グラン・プレミオ』として開催された2021年スーパーTC2000(STC2000)第12戦は、TOYOTA GAZOO Racing YPF・インフォニアの“スピードスター”ことジュリアン・サンテロ(トヨタ・カローラSTC2000)が、通常フォーマットとは異なる日曜1発勝負で勝利を挙げ有終の美を飾った。

 しかしその背後では、タイトル候補とその所属チームが総力を挙げた最終決戦を繰り広げ、最終的に3位表彰台を獲得した2016年王者のアグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)が自身2度目のシリーズチャンピオンを獲得。ルノースポール・カストロール・チームのエースカーである3号車をドライブした、2019年チャンピオンのリオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)は、2位フィニッシュを果たすものの一歩及ばずの結末となった。

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるオスカー・ファン・ガルベスで、今季5度目のイベント開催となったシーズンフィナーレは、188点のランキング首位カナピノを筆頭に、2位ペーニャが178点、サンテロが129点、以下、124点でプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングのファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックSTC2000)、そしてトヨタのエースであるシリーズ4冠のマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラSTC2000)が123点で続く状況で始まった。

 通常なら土曜の計時予選を経てクオリファイレースを実施し、日曜にメインのフィチャーレースを開催するSTC2000だが、この最終戦では第8戦の200kmレースと同様に、日曜決勝のみで雌雄を決するフォーマットとした。

 その走り出しとなる最初の公式練習ではルノーのペーニャが最速に。続く2回目のセッションではシボレーのカナピノがトップタイムとし、各ファクトリーチームのエースが一歩も譲らない速さで王者への意欲を示すと、予選でも1分18秒462を記録したカナピノがポールポジションを獲得。フロントロウにダミアン・フィネンチ(ルノー・フルーエンスGT)、セカンドロウにベルナルド・ラヴァー(シボレーYPFクルーズ)が並び、3列目をサンテロとペーニャが分け合うグリッド順となった。

 この予選終了時点で、選手権首位カナピノは191点としてポイントリードを13にまで広げることに成功する。しかし明けた日曜8時40分からの“フルタンクテスト”ではペーニャのフルーエンスGTが最速を記録するなど、決勝に向けた良好なレースペースを確認するとともに、逆転タイトルに向けライバルに重圧を掛けていく。

 正午にスタートが切られた今季最後の決勝は40分+1ラップのウエット勝負となり、レース全域にわたってサイド・バイ・サイドからポジションチェンジが演じられる白熱の展開に。

予選でもカナピノがポールポジションを獲得。フロントロウにダミアン・フィネンチ(ルノー・フルーエンスGT)が並んでのスタートに
タイトル争いは事実上、アグスティン・カナピノ(左)とリオネル・ペーニャによる“デュエルマッチ”となった
今季最後の週末もTOYOTA GAZOO Racing YPF INFINIA(トヨタ・ガズー・レーシングYPFインフィニア)のエースに勢いはなく。シリーズ4冠のマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラSTC2000)は7位で終戦
幾度もボディを擦りながら、低グリップ路面でバトルを展開したフィネンチとカナピノの2台

■「ひどい状況だったよ。3回か4回はコースをはみ出した」とカナピノ


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