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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.02.22 17:35
更新日: 2022.02.22 17:40

話題満載の1週間をフォードのルーキー、シンドリックが0.036秒差で制す/NASCAR開幕戦デイトナ500

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海外レース他 | 話題満載の1週間をフォードのルーキー、シンドリックが0.036秒差で制す/NASCAR開幕戦デイトナ500

 2022年よりNASCAR最高峰のカップシリーズに導入される新規定車両“Next-Gen”初の公式戦となった伝統のイベント“Great American Race”こと『デイトナ500』が、2月20日に決勝日を迎えた。話題満載のレースウイークを経た日曜200周の決勝では、カップ戦わずか8戦目のルーキーである23歳のオースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が、バッバ・ウォレス(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)をわずか0.036秒、チェイス・ブリスコ(スチュワート-ハース・レーシング/フォード・マスタング)を0.91秒の“フォトフィニッシュ”で打ち破り、オーナーのロジャー・ペンスキー85歳の誕生日に歓喜のシリーズ初優勝を手にした。

 2月初旬にL.A. Coliseum(ロサンゼルス・コロシアム)で初開催となったエキシビジョン戦“Clash”こと『Busch Light Clash at the Coliseum(ブッシュ・ライト・クラッシュ)』を経て、各新世代モデルは15日火曜からいよいよデイトナ・インターナショナル・スピードウェイに集結、日曜のファイナル進出に向け“Next-Gen”のスーパースピードウェイ向けセットアップを入念に進めていった。

 全42台が走行したオープニングプラクティスでは、2021年覇者のマイケル・マクドウェル(フロント・ロウ・モータースポーツ/フォード・マスタング)が、続くセカンドプラクティスではライアン・ブレイニー(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が最速となり、まずはフォード陣営が主導権を握っていく。

 しかし2度目のシングルカー・クオリファイで意地を見せたのがカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)で、決勝に向け幸先の良いポールポジションを獲得。さらに世界3大レース制覇に挑んだ50歳のジャック・ヴィルヌーブ(チーム・ヘゼバーグ/フォード・マスタング)も決勝のグリッドを確保するなど、本人いわく「現実的に優勝を狙う状況ではないが、ここで予選を戦ったのは14年も前のこと。ショーに参加する権利を得ただけでも素晴らしいし、ほとんど勝ったような気分」と、決勝に向けボルテージの上がる結果となった。

 続く木曜夜に2ヒートが実施されたデュエルレースでは、マスタングをドライブするブラッド・ケセロウスキーとクリス・ブッシャーのRFKレーシング勢がそれぞれ勝利を飾り、明けた金曜3度目のプラクティスでは再びマクドウェルが最速。そして決勝を前にした最後の走行でもウッド・ブラザーズ・レーシングのハリソン・バートンがトップに立つなど、フォード勢がセッションを席巻するスピードを見せる。

開幕戦デイトナに地に集ったトヨタ・カムリ、シボレー・カマロ、フォード・マスタングの“Next-Gen”車両たち(手前はマーシャルカー)
開幕戦デイトナに地に集ったトヨタ・カムリ、シボレー・カマロ、フォード・マスタングの“Next-Gen”車両たち(手前はマーシャルカー)
フォード陣営が先行するなか、予選ではヘンドリック・モータースポーツのカイル・ラーソンとアレックス・ボウマンが1-2を決めてみせる
フォード陣営が先行するなか、予選ではヘンドリック・モータースポーツのカイル・ラーソンとアレックス・ボウマンが1-2を決めてみせる
決勝進出を果たしたジャック・ヴィルヌーブ(チーム・ヘゼバーグ/フォード・マスタング)。日曜は22位完走を果たしている
決勝進出を果たしたジャック・ヴィルヌーブ(チーム・ヘゼバーグ/フォード・マスタング)。日曜は22位完走を果たしている
フロイド・メイウェザーJr.創設のザ・マネー・チーム・レーシング(TMT)カズ・グラーラは、痛恨のピットレーン速度違反を犯してしまう
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