「なんてこった、これより良い瞬間なんてあるのかい!? スタンドは大観衆で満席だ。たくさんの人に感謝している。そして何よりもまず、ロジャー・ペンスキー。誕生日おめでとう!」と、ルーフ上で喜びを爆発させたシンドリック。
「誰もがこの“Next-Gen”攻略に挑み、懸命に働いてきた。だから今はとても興奮しているよ! これは僕が2021年エクスフィニティ最終戦で、チャンピオンシップを失ったことを補うインパクトがある。僕は素晴らしい人々に囲まれていて、この機会に感謝している。なんて素晴らしいファンのグループ、なんて素晴らしいレースカー、本当に、本当に、感謝している……」
一方、わずか0.26秒差で敗れた2018年に続き、再び秒差圏内の2位フィニッシュとなったウォレスも「トヨタのチームメイトは、レース全体でトップ3を形成できる速さがあっただけに、生き残る必要があった」と、惜敗の悔しさを滲ませた。
「それにしても素晴らしいスピードウイークだった。数年前に獲得した最初の2位には満足したが、これほど近づいておきながら逃した今回は最悪だ。しばらくはこれに腹を立てるつもりさ(笑)。でも全体として、僕らのチームやパートナーにとってはハッピーな結果だったと思う」
一方、NASCAR エクスフィニティ・シリーズではA.J.アルメンディンガーを降したオースティン・ヒル(リチャード・チルドレス・レーシング)が、シボレー対決を制してこちらも初勝利を飾り、同じくアップデート規定が導入されたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは、カリフォルニア出身の22歳ゼイン・スミス(フロント・ロウ・モータースポーツ/フォードF-150)が優勝を手にする結果に。
今季から2台体制へと拡充した服部茂章率いるハットリ・レーシング・エンタープライズ(HRE)は、タイラー・アンクラムの新型『トヨタ・タンドラTRD Pro』16号車が勝利目前の2番手からクラッシュに巻き込まれリタイア。チェイス・パーディの61号車は、予選でのエンジントラブルにより決勝未出走となっている。