12月18日、NASCARは過去にカップシリーズで19勝、クラフツマン・トラックシリーズで17勝を飾り、2000年にクラフツマン・トラックのチャンピオン、2002年のブッシュ・シリーズチャンピオンに輝いたグレッグ・ビッフルが、家族とともに航空機事故で亡くなったと発表した。55歳だった。

 ビッフルは1969年生まれ。1998年にクラフツマン・トラックシリーズのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、2000年にはトラックシリーズのチャンピオンを獲得。また2002年にはブッシュ・シリーズのチャンピオンとなった。2002年には、最高峰のカップシリーズに挑戦を開始し、シリーズでは2016年までフル参戦。2022年も5戦に出場していた。

 カップシリーズではこれまで通算19勝を挙げ、NASCARの“偉大な75人のドライバー”のひとりだったビッフルは、近年は人道支援活動に携わっていたが、突然の航空機事故でその命を落とした。

 事故は12月18日午前10時15分ごろ、ノースカロライナ州のステイツビル空港で発生した。着陸しようとしたセスナ機が墜落し、飛行機に乗っていたビッフル、妻のクリスティーナ、息子のライダー、娘のエマが亡くなった。また同乗していたデニス・ダットンと息子ジャック、クレイグ・ワズワースも亡くなった。連邦航空局が事故原因の調査に当たっており、ステイツビル空港は無期限閉鎖された。

 遺族は18日に「我々は愛する人々を失い、深い悲しみに暮れている。グレッグとクリスティーナは献身的な両親で、慈善活動家として活動してきた。彼らの人生は、幼い息子と娘を中心に回っていた」と声明を出した。

「デニス・ダットンと息子のジャックも深く愛され、彼らを知るすべての人が死を悼んでいる。またクレイグ・ワズワースもNASCARのコミュニティに愛されていた」

 またNASCARも事故をうけ声明を出している。

「NASCARはグレッグ・ビッフル、妻のクリスティーナ、娘のエマ、息子のライダー、デニス・ダットンと息子のジャック、クレイグ・ワズワースの航空機事故による悲劇的な死に、深い悲しみに暮れている」

「グレッグはチャンピオンであるだけでなく、NASCARのコミュニティで愛されてきた情熱的なコンペティターであり、多くの人の友でもあった。彼のレースへの情熱と誠実さ、ファンや仲間への献身は、このスポーツに永続的な影響を与えてきた」

「サーキットでは、グレッグの才能と粘り強さがチャンピオンをもたらし、カップシリーズえも数々の勝利と栄誉を獲得してきた。レースキャリア以外にも彼は地域社会の発展に尽力し、グレッグはハリケーンによる災害の際、ノースカロライナ州の住民を支援するために多くの時間を費やし、努力が人命を救ってきた」

「グレッグのすべての家族、友人、彼の人生をともにしたすべての人に、心からお悔やみ申しあげる」

NASCARで19勝を挙げたグレッグ・ビッフルが航空機事故で家族とともに亡くなる
ドナルド・トランプ米大統領と写真に収まるグレッグ・ビッフル

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