北米大陸でストックカーの3大ナショナルシリーズを運営するNASCARと、その最高峰カップシリーズに参戦する23XI(トゥエンティスリー・イレブン)レーシング、そしてフロントロウ・モータースポーツ(FRM)の間で係争中の独占禁止法訴訟に関し、現地12月1日の公判期日を前に大量の証拠書類と文書が公開されることに。
その内容に含まれていたテキストメッセージから、一部のNASCAR幹部は現在廃止されているショートオーバルトラックで開催されるオールスター戦、スーパースター・レーシング・エクスペリエンス(SRX)に自社のスター選手が参加することに「メスを入れたい」とあまり乗り気ではなかったことや、カップシリーズにおけるチャーター販売の全取引履歴によるチャーター料金そのものが明らかになった。
さらにスポーツの経済性をめぐる議論が続く中で、チームオーナーのひとりであるリチャード・チルドレスに対する激しい非難に発展。その侮辱的な発言内容に関しリチャード・チルドレス・レーシング(RCR)側は「法的措置を検討している」とし、新たな係争の火種となっている。
