更新日: 2018.02.17 06:53
「ラリーから危険を排除するのは不可能」とオジェ
WRC世界ラリー選手権で2年連続王者のセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)は、ラリーに危険は付きものであり、行き過ぎた安全対策は行うべきではないと語った。3月6日~9日に行われたWRC第3戦メキシコでは、デイ1にオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)が湖に転落するアクシデントが起きている。
WRCにMスポーツから参戦しているタナクは、デイ1最初のステージをスタートした直後にコースオフ。そのまま湖へ転落してしまった。タナクとコドライバーのライゴ・モルダーは無事に脱出したものの、マシンは水没し、アクシデントから9時間後に回収されている。
このアクシデント以降、WRCでは安全性を高めるための施策について協議されているが、オジェはラリーにリスクは付きものだと語った。
オジェは英AUTOSPORT.comに対し、「僕らはラリーをしているんだ」とコメント。
「コースオフしたら危険な場所は、どこにでもある。たとえば(モンテカルロの)チュリニ峠では一度でもコースオフしたら、それで終わりだ」
「WRCには同じように危険な場所がたくさんある。幸運なことに、今のところ僕たちにアクシデントは起きていない。ライバルの多くは不幸に見舞われているけどね」
「もちろん、どのチームもマシンの安全性を高めるために努力している。コースに、わら山やスポンジバリアのようなものを置くこともできる。でも、オット(・タナク)のアクシデントは、コーナーの手前でマシンが壊れて、まずい所へコースアウトしてしまったという不幸が重なって起きたものなんだ」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています