「小山町民の事を考えたら賢明な判断」GTドライバーが書き込み

　9日、中止の決定が下されることとなったスーパーGT第7戦富士戦だが、中止の決定が報されたスーパーGTドライバー、関係者は一斉にブログ、Twitterに書き込み。ファンに詫びつつ、災害に遭った小山町の人々を思い今回の中止の決定を支持した。

　今回のスーパーGT第7戦富士は最終戦まで残り2戦となるレースであり、ドライバーにとっても気合が入るレースだったことは間違いない。ドライバーも「富士でレースを見せられないこと、ファンの皆さんにお会いできないことは残念」としながらも、周辺道路の陥没状況や、唯一残った1本の道路が地域住民にとっての生活道路であったことなどを考慮しつつ、GTアソシエイション、富士スピードウェイの決断を全面的に支持した。

　また、一様にほぼすべてのドライバーたちが「災害に遭われた小山町の皆さんにお見舞い申し上げます」という内容を記載。この気持ちはすべてのGTドライバーたちの総意であるようだ。

　PETRONAS TOM'S SC430の脇阪寿一が、自身ブログでGTアソシエイションの坂東正明代表とのコミュニケーションを記載しているので、その内容を紹介しよう。

「（前略）今日、GTアソシエーション坂東代表が現場の状況を見極めるため、災害現場、富士（小山町）に入りました。富士スピードウェイにアクセスする5，6本の道の内、通行可能な道は1本のみ。他の道路ではひどい所で50メートルにわたり道路が陥没している所もあり、自衛隊も出動して復旧作業を行っているらしいです」

「坂東代表もレース開催に間に合わせるため、自分の仲間に声をかけえぐれた部分を埋める作業を考えていたらしいですが、状況がひどすぎ断念。早く見積もっても道路の復旧に2〜3日はかかる見込み。国道246号線の上り側トンネルも通行止め。富士スピードウェイに向かう通行可能な道路が1本のみ。しかもその道路は近隣の方々の唯一の生活道路」

「坂東代表はこの様な状況下でスーパーGTを開催し、人を5万人、車を2万台呼ぶ事が、この災害地区にどれだけの混乱を招くか、また、ご来場いただける方々の安全をどの様にして守れるかを考え、泣く泣く中止を決断したらしいです」

「僕はこのタイミングでのGTA並びに坂東代表の決断を尊重したいと思います。皆さんもどうかご理解ください」