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F1ニュース

投稿日: 2010.12.28 00:00
更新日: 2018.02.16 00:19

「批判なんて気にならない」とシューマッハー


 メルセデスGPのミハエル・シューマッハーは、今年批判を受けたことはなんとも思っておらず、チームは一丸となって3年計画の目標、タイトル獲得に向かって努力していると述べた。

 3年ぶりにF1に復帰したシューマッハーは、周囲から大きな期待をかけられたが、マシンがベストでなかったこともあり、2010年の最高位は4位にとどまった。チームにとって今季の結果が不本意なのは確かだが、来年はさらに前進すべく努力していると彼は述べた。

「この1年はとても大きなチャレンジに立ち向かった。その意味では期待どおりだったよ」とシューマッハーは自身のウェブサイトで、復帰1年目について振り返った。
「リザルトの面では、僕らが期待した結果を出せなかったのは明らかだ。だけど、何か成し遂げたいものがあるなら、そのために戦わなければならない。それが昔から僕の信条なんだ。メルセデス、チーム全員、そして僕のすべてが協力して、大きなことを成し遂げるために努力している。簡単なプロセスでない方が、チャレンジがよりエキサイティングになる。失敗に直面したからといって諦めてしまうような人間は、僕らの中にはひとりもいない。むしろその逆で、そういう状況になると僕らは決意をより固くするんだ。長年の間に、僕がチャレンジが好きな人間であり、それにうまく対処できる人間であることはすでに証明済みだと思う。復帰の決断を後悔したことは一回もない」

 シューマッハーに対して復帰すべきではなかったなどという批判もなされたが、それは全く気にしておらず、現在のチャレンジを楽しんでいると彼は述べた。
「別になんでもないよ。ずっと好調だったというわけでもないしね。僕は批判とうまく付き合っていける。うまく区別するだけでいいんだ。そうすればそれによって一歩前に進める。それよりも、このチームで築き上げているその作業をとても楽しんでいることの方が重要だ。このチームが成功するための最高の基盤なんだ。モチベーションの有無に疑問を持つ必要がないからね。誤解しないでほしいんだが、真剣さについても疑問の余地はない。新しいシーズンを迎えるのを今から楽しみにしている」

 チームは来年への準備を順調に進めているという。
「とても順調だ。皆が2011年シーズンの準備のために頑張っている。チーム全員のモチベーションが高く、来年は一歩前進できると自信を持っている。ブラックレー、ブリックスワース、シュトゥットガルトで働くメルセデスGPのスタッフは全力で作業を進めている」
「家族と静かに過ごす時間を持てるのは楽しみだけど、同時に来年のことを考えるとわくわくするはずだよ。僕らはシーズン終盤にいい感触を持てたし、流れが上向きで、物事がうまくいき始めていた。フィジカルな面では、今年はそれほどきつくなかった。だから来年に向けて前進していることは分かっているので、僕らは力を発揮して、何戦かで優勝争いができるという自信を持つことができる。そう思えるからこそ、また走るのが楽しみなんだ」

 タイトル獲得という当初のターゲットから目標を修正したのかとの質問に対し、シューマッハーは、3年計画でタイトルという目標を達成したいと答えた。
「世界選手権を争うことは今も僕らの目標だ。それは当然のことだよ。僕らはメルセデスの一員なんだからね! でもこれは3年にわたるプロジェクトなんだ。もっと早く目標が達成できればもちろんその方が嬉しいけれど、僕らはモータースポーツの頂点で戦っている。新しいチームを立ち上げて参戦し、いきなり他の全員を倒すなんてことは無理だ。それでも僕らは自分たちの目標を達成するために全員の力を合わせ、必死に努力しているというのは確かだよ」