メルセデスGPのミハエル・シューマッハーは、人はそれぞれの意見を持ってかまわないが、自分自身はF1に復帰した決断に満足していると述べた。
7度のF1チャンピオンであるシューマッハーは、今年周囲が期待したほどの成績を残せなかったため、プランより早く引退するとの推測や、復帰は間違いだったという批判がたびたびなされている。しかしシューマッハーは、自分にはやりたいことをやる権利があり、決断を後悔していないと語った。
「単純に、情熱とモチベーションを感じられなくなったから引退した」と2006年末に引退した際の心情について、シューマッハーはCNN Internationalにおいてコメントした。
「その時には『とてもいい時期を過ごしたが、終わりはある』と思った。いつかは引退すべき時がくる。人生には他にもチャンスがあってそれが楽しめるはずだと思い、そうした」
「僕は自由をとても楽しんだ。でも逆に、自分が去年行った決断にもとても満足している」
得るものより失うものの方が大きいのになぜリスクを冒したのかとの質問に対し、シューマッハーは次のように答えている。
「楽しいんだ。僕には自分が楽しいと思うことをする権利があると思う。自分の名声、過去の実績に関して疑問を生じさせてしまったのかどうかというのは、多数の異なる角度から見ることができる問題だし、それについて誰でもそれぞれ自分の意見を持っていい。僕自身は自分の決断に満足しているし、多くの人々から応援してもらっている」