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F1ニュース

投稿日: 2011.11.21 00:00
更新日: 2018.02.16 06:12

ウイリアムズと大手スポンサーの契約に違法の疑い


 ウイリアムズとベネズエラの国営石油会社PDVSAとのスポンサー契約が違法である疑いがあるとして、ベネズエラ議会が調査を行っている。

 チームはPDVSAとの高額かつ長期的な契約を結んでいる。来季はマシン上のロゴの大きさにしたがい、2,100万~2,940万ポンドのスポンサーマネーが入る見込みであるとみられている。
 しかしベネズエラの議員、カルロス・ラモスからチームに対し、両者のスポンサー契約の詳細について知らせるよう依頼が来た。ベネズエラの法律ではこのような形での公的資金の支出には議会の承認が必要であるが、この契約に関しては承認がなされていないという。

 ウイリアムズに対する手紙の内容はメディアにリークされており、それによるとラモスは、この契約が進められるべきだったのかどうか調査中であると述べている。

「PDVSAとのウイリアムズF1のスポンサーシップ契約について、ウイリアムズF1とPDVSAの間の契約書原本の写しを請求する。ベネズエラ議会の委員会がこの件について調査を行っている」と書面には記されている。
「ご承知かもしれないが、ベネズエラの法律では、この手の支出は議会の承認を得なければならない。しかし我々の議会はウイリアムズF1とPDVSAの間のスポンサー契約に関していかなる承認も与えてはいない」

 ラモスはウイリアムズに対して、PDVSAから受け取る金額の詳細および、チームに対してなされた支払いの証明を提出するよう求めている。
 この件について取材を受けたウイリアムズは、ノーコメントの姿勢をとっている。

 ベネズエラ出身のパストール・マルドナドは、豊富なスポンサーマネーを持ち込んでいるため、来季ウイリアムズ残留はほぼ確実だと見られてきた。