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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.05.16 00:00
更新日: 2018.02.23 16:34

エフワン見聞録:回復著しい一貴、FEを訪問


 前回、WEC(世界耐久選手権)スパ6時間レースで負った怪我の治療にベルビエール(ベルギー)の病院に入院した中嶋一貴選手を見舞い、ドライバーの怪我に関してレポートした。その時には中嶋選手が負った脊椎の損傷は完治までに3カ月3はかかると悲観的なことを書いたが、ところがどっこいその中嶋選手が、週末のモナコePrixに現れて我々を驚かせた。

 実は、我々が見舞った数日後、中嶋選手はニース(フランス)の病院に移って手術を受けた。脊椎の欠けた部分をセメントで補強するというもので、この手術が成功した翌日にはもう退院して普通に歩けるようになったのだという。そして、5月9日の土曜日、ニースからほど近いモナコにフォーミュラEレースを見学に来たのだ。

 フォーミュラEレースには中嶋選手のWECトヨタチームの同僚であるセバスチャン・ブエミ、ステファン・サラザンが出場しているばかりか、マイク・コンウェイが公式コメンテーターとして働いていた。中嶋選手がそこに現れたのだから、みんな驚くことしきり。「えぇ〜、もう退院したのか?」「お前はロボットか?」といった歓迎の言葉がブエミやコンウェイから発せられ、中嶋選手は仲間の暖かい言葉に嬉しそうに応えていた。