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F1ニュース

投稿日: 2013.05.17 00:00
更新日: 2018.02.16 16:06

エフワン見聞録(6):待ち遠しきホンダF1


赤井邦彦がF1のホットな話題について、鋭い論評を繰り広げる連載「エフワン見聞録」

 5月16日、東京・青山の本田技研工業本社でホンダのF1復帰会見が行われた。当日の朝に「緊急記者会見のご案内」というメールが届いたのだが、海外からの出席者(マクラーレンのマーティン・ウイットマーシュ)は前日に来日して会見に登場したのだから、予定は以前から決まっていたはずで……まあ、それはそれとして置いておこう。

 それにしても、ホンダとF1の繋がりがこれほど一般的に強く認知されていることには、驚くばかりだった。ホンダのF1復帰は朝日新聞がスクープ(ホンダからのリーク?)し、会見には自動車関係、モータースポーツ関係メディア以外にも、一般紙やテレビ局が大挙して押し寄せた。当日夜9時のNHKニュースでは、他に大きなニュースがなかったとはいえ冒頭のニュースとして取り上げられたというから、メディアの関心度は絶大だったということだ。メディアの関心度は、イコール一般民衆の関心度と理解してもいい。

 会見の内容はすでに多くのメディアで流れているとおり、2015年からマクラーレン・チームへのパワーユニット供給メーカーとしてホンダがF1に復帰するというもの。2008年に終えた第3期のF1挑戦が不満な結果しか得られなかった点を反省し、勝利を狙っての参戦になる。「一番じゃなきゃF1に挑む意味がない」と、伊東孝紳ホンダ社長は宣言した。第3期の失敗は技術面ではなくチームマネージメントだったという(第3期ではホンダは自らのチームとしてF1に参戦。2輪の専門家をF1技術部門トップに置くなどちぐはぐな運営が目立った)。その反省を受け、第4期になる今回のF1参戦はパワーユニット(エンジン+エネルギー回生システム)に的を絞ることになった。