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F1ニュース

投稿日: 2009.09.26 00:00
更新日: 2018.02.15 15:28

シンガポールGP金曜ドライバーズコメント:ベッテル「モンツァより好調」


 2009年F1第14戦シンガポールGPの初日フリープラクティスが終了し、1回目のトップ、ルーベンス・バリチェロや2回目のトップ、セバスチャン・ベッテルをはじめ、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。

2009年F1第14戦シンガポールGP金曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=7位/2=9位
いくつかの場所でまだスピードが不足しているので、それを解決する必要がある。今日のセッションはアップ&ダウンがあった。大きな問題はなかったが、望んでいたよりもスピードがなかった。でも今日はそれほど重要な日ではないし、明日路面がもっときれいになったら、タイヤをさらに良く理解できるようになるだろう。コースはまだバンピーで、トラフィックによってクリアラップを取ることがすごく難しい。ターン10のシケインは去年より悪くなり、少し危険度が増したコーナーになってしまったが、誰もそこで問題を抱えていなかったようなので、OKなんだろう。僕らにとって重要なことは、データを分析し、マシンを改善させ、明日に向けてタイムをもっと上げることだ。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=6位/2=3位
とても満足だ。今日は一切問題が発生しなかったし、両セッションの合間にマシンを前進させられたと思う。両方のタイヤコンパウンドともよく機能しているし、それも僕が楽観的になれている理由だ。今夜の作業でもう少しタイムを削れる状態になる自信もある。ただ、他のチームもとてもスピードがあるようなので、決して簡単な戦いにはならないだろう。このコースで去年との一番の違いは、ターン10のシケインが変わったこと。よりスローでタイトになり、縁石が大きくなったため、そこではもうアタックはできない。だって、マシンにダメージを与えるリスクを冒す余裕はないからね。

3 ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ) フリー走行1=17位/2=16位
少し難しい1日だった。マシンは非常にナーバスで、理想的なセットアップをまだ見つけ出せていない。チームスタッフと共にじっくり検討し、予選とレースに向け可能な限り準備をしていかなければならない。僕の目標はモンツァの結果を上回ることだが、それが容易でないことも分かっている。コースはとても滑りやすく、何度かタイヤにグレイニングも発生した。残念なことに、ソフトタイヤでロングランを走り切ることはできなかった。ちょうどウエーバーのアクシデントで赤旗になってしまったんだ。このコンパウンドは間違いなくコンマ3~4秒は速いが、パフォーマンスの一貫性に関しては何とも言えないね。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=9位/2=14位
いつもの金曜日だった。マシンにちょっとした問題がいくつも発生したが、全体的には事前に準備してきたプログラムを消化できた。いつもどおり、タイムに関しては、燃料搭載量がばらばらなので、判断できないよ。予選で僕らが何をできるかは明日分かるだろう。ここ数戦成し遂げているようにポディウムフィニッシュできる状態にあるかどうか語るのは時期尚早だ。少なくとも今日見た感じでは、ソフト側のタイヤの方がタレるのが早い。路面にラバーがのれば少しずつコース状況が改善されていくものだし、これといって驚くべきことでもない。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=8位/2=10位
コースの路面はとても汚れていて、グリップレベルは低かった。特に今日の走り始めの時間帯、レーシングラインから外れた場所はものすごくダスティで、その状態は2回目のセッションでも同じだった。路面は去年よりは良くなっているが、まだかなりバンピーだね。2回目のセッション序盤にギヤボックスセンサーにちょっとした問題を発生したが、素早く修理でき、プログラムを終了することができた。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=14位/2=4位
このコースをすごく楽しんでいる。路面はまだバンピーで、信じられないくらい埃っぽいが、ここをドライブするのはすごく楽しい。最初のセッションでさまざまなタイプの問題が発生したけれど、僕らのパフォーマンスはそんなに悪くはないと思う。ギヤボックスを交換しなければならなかったことに加え、マシンのフロアとタイヤプレッシャーにもトラブルが発生したが、2回目のセッションに向けていくつか対策をした。新しいタイヤを履いてかなり早い段階で自己最速ラップをマークし、セッション終了間際にニュータイヤを装着して他のドライバーがタイムを更新するまでは長い時間リードできた。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=4位/2=2位
今日は市街地コース向けの通常の金曜日のプログラムを行った。路面は両セッションともとても汚れていて滑りやすかったので、マシンを理解し、バランスを改善させるのが難しかった。オーバーステアもひどかった。でも、セッションの時間を有効に使えたし、明日に向けてそこそこいい状態にあると思う。

8 ロメイン・グロージャン(ルノー) フリー走行1=20位/2=19位
今日はシンガポールのサーキットを初体験した。残念ながら最初のセッションでちょっとしたミスを犯し、多くの時間をロスしてしまった。午後に入ると、今度はメカニカルな問題がいくつも発生し、走行時間が制限された。そういった状況の中で、このサーキットについて学ぼうと努力した。ここは特に難しいコースだね。やるべきことはたくさん残っているが、明日に向けてもう少し速くなることは可能だろう。今日やったスタート練習も決勝で助けになることを期待しているよ。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=16位/2=13位
今日はタイヤとセットアップの評価をできた、いつもの金曜日のセッションだった。マシンは、まだまだハンドリングとセットアップを改善しなければならない。トラックにグリップはほとんどなく、路面がとてもほこりっぽかったフリー走行1回目は特にそうだった。そのため、駆動力をうまく引き出せず、オーバーステアリング気味になった。しかし、週末にかけて、状況は良くなるので、マシンの性能を最大限に引き出せるように変更しなければならない。すべてての情報を分析し、うまく調整をしていきたい。

10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=15位/2=8位
今日のセッションがうまく行き、大変うれしい。フリー走行1回目では、マシンの正確な分析は少し難しく、悪い路面状況も味方してくれなかった。マシンの調子は悪くなかったが、ラップタイムが出なかった。しかし、フリー走行2回目では、全体的にずっと良くなった。マシンがまとまり、路面状況も非常に良くなり、全プログラムをこなすことができた。2回のフリー走行を終えた時点では、マシンにはとても満足しているが、予選と決勝の前にマシンからもっとパフォーマンスを引き出したい。変更の方向性を決め、少しセットアップを精査し、明日の予選に臨みたい。

11 ハイミ・アルグエルスアリ(トロロッソ) フリー走行1=19位/2=20位
市街地コースだし、自分にとって初めての走行だったこともあり、今日は僕にとってより一層難しい1日になった。僕の主な問題点は高温によるタイヤのデグラデーションで、アンダーステアからオーバーステアになってしまった。タフだったし、ここではすごくクラッシュしてしまう危険が高いので、とにかくコースから外れないようにして走り続けるのに必死だった。走るほどに良くなっていったから、レースがスタートするまでには大きく進歩できるんじゃないかと期待している。照明の下での走行は初めての経験だったが、問題はなかった。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=13位/2=17位
ここでの初めての夜の走行は、ほぼ期待していたとおりだった。視認性は何ら問題はなかったが、ブレーキングポイントを判断するのはとても気をつけないといけない。コースはバレンシアよりもモナコに近いかもね。バンプが多く、コーナーはタイトだ。難しいサーキットだし、暑さがさらに状況を複雑にする。今日はほとんどグリップがなかったが、ラバーがのってくると改善されるだろう。午前中にコースを覚えたこともあり、2回目のセッションはより快適に感じた。ここ数レースは僕らにとってあまり良いものではなかったので、ここで前進できればいいね。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=3位/2=6位
2回目のプラクティスでちょっとハードに攻めすぎた。レーシングラインを外すと多少スリッパリーで、最終コーナーでコースオフし、ピットウォールにぶつかってしまった。これで今日の僕のセッションは終了となった。このクラッシュまではマシンはいい状態だった。速さがあったし、僕とセバスチャンふたりにとってとても良いプラクティスだった。もっと走行できればよかったけれど、それでもたくさんのことを学べたし、明日また挽回するよ。恐らくチームにとって良いレースになると思うし、このコースではタイヤの扱いが決して簡単ではないので、面白くなるだろう。今夜この点について分析するが、全体的にはそんなに悪くはないよ。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=5位/2=1位
タイムを見ると、このコースが昨年よりちょっと遅くなっているのが分かる。高速寄りのコーナーのいくつかがあまり速くなくなってしまったんだ。残念だね。でも、全体的にはこのコースの特徴的な点は変わっていないけどね。ストップ&ゴーの、チャレンジしがいのあるコースだし、Gフォースこそ他のサーキットほどないが、なかなか骨の折れる多くのバンプがある。とても好きなサーキットだよ。今日は全体的に僕らにとっていい1日になったし、モンツァよりも状況はよさそうだ。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=11位/2=7位
最初のセッションの出だしはまったく良くなかったが、いくつかの変更を行い、方向性が見出せた。ここではスピードが戻ることは分かっていたが、1日が終わるころまでには良いタイヤテストができたし、セットアップの変更からパフォーマンスも改善した。良い1日となり、満足している。2回目のセッション終了間際にウォールにちょっと接触する瞬間があったが、マシンにダメージはなかった。フロントウイングがちょっと擦れただけだ。でも、フランク(・ウイリアムズ)は「ウォールに触れなかったら、十分速く走れないぞ」と言っていたよ。

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=10位/2=15位
体力的にタフなコースで、今日は両セッションともハードだった。でも、十分準備できたと思うし、このコンディションはそんなに大きな問題にはならないだろう。タイヤに関してまだやるべき作業は残っているが、ロングランのペースはいいし、明日もエンジニア面で前進が続くことを願っている。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=12位/2=12位
マシンには満足だが、リヤのグリップを判断するのは難しい。特にソフトタイヤのコンパウンドでグレイニングの問題を抱えているんだ。やるべき作業は多くあるが、まだ金曜日。状況は改善されると思うし、もっと上位に近づけるだろう。トラフィックが本当にひどかったことを考慮すると、もっと速いラップタイムで走れたと感じている。毎回1周目と2周目にタイムロスしていたからね。ポイント圏内でフィニッシュできると信じているし、予選でトップ10には入りたい。これが今週末に向けた僕らの目標だよ。

21 ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア) フリー走行1=18位/2=18位
今日はとてもうまくいったよ。僕にとって一番大事なことは、このサーキットを覚え、コース、バンプ、縁石すべてに慣れることだった。僕らは正しい方向に進んでいると思う。マシンのバランスにちょっと苦しんだが、多くのことを試せたし、タイヤを理解することにもトライした。順調に学習できていると思うし、明日はさらにずっと良い状態になるだろう。バランスはまだ完璧ではないので多くのやるべき仕事はあるが、それを解決するための時間は今夜十分あるよ!

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=2位/2=5位
今週末またシンガポールに戻ってこられて嬉しい。みんなこのナイトレースへのチャレンジを楽しんでいるし、慣れない時間帯での作業に適応しつつあるよ。今日は目いっぱい時間を使って、セットアップの評価とタイヤテストのプログラムを行い、忙しかった。このコースは暑さと湿度とも戦わなければいけないのでタフだし、コース特性とウォールの近さゆえに完璧な集中力を要求される。攻略のカギは速いラップをコンスタントに刻むことで、今日僕らはそれを目指して作業を行ってきた。マシンの感触はなかなかいいし、今夜これからの作業によって良い週末を送れるための準備ができるだろう。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=1位/2=11位
最初のセッションの後、マシンはとても良い感触で、今日行ってきた作業には満足している。特に2回目のセッションで、コース上のトラフィックが僕らのプログラムにちょっとした影響を及ぼしたこともあり本当に忙しかったが、それはみんな同じ条件だからね。僕らは日曜日のペースに集中して作業を行ったが、それが一番重要な要素。レースで速さを発揮するには、マシンのバランスを向上させる必要があるんだ。ポジティブな感触だし、週末に向けて正しいセットアップを見つけ出せるだろう。夜のレースは他のレースとはまったく異なるが、今のところ楽しんでいるよ。