F1第14戦シンガポールGPは、金曜日2回目のフリー走行が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。2番手はフェルナンド・アロンソ(ルノー)、3番手にはヘイキ・コバライネン(マクラーレン)が入った。トヨタのティモ・グロックは8番手、ヤルノ・トゥルーリは13番手。ウイリアムズの中嶋一貴は15番手で初日の走行を終えている。

 2回目のフリー走行は現地時間の午後9時30分にスタート。気温30度、路面温度30度で、天候は1回目に引き続いて晴れ。辺りはすっかり暗闇に包まれ、サーキットは無数の灯りに照らされナイトレース独特の幻想的な雰囲気のなかセッションのスタートを迎えた。

 序盤、各マシンはコースイン直後からタイム計測をスタートさせ、そのまま連続周回へ突入。レッドブルのセバスチャン・ベッテルは早くも1分50秒台に入れ、他のドライバーたちも徐々に1回目の自己ベストを更新してくる。ただ、路面にはまだ充分なラバーがのっておらず、コーナー立ち上がりでリヤをスライドさせるマシンも多く、ウォールぎりぎりの走行が各所で見られていった。

 開始30分を過ぎ、この時点のトップにはマーク・ウエーバー(レッドブル)がつけ、2番手のベッテルとともにレッドブル2台が1分49秒台のタイムでセッションをリードする。しかし、セッションが残り56分となったところでウエーバーは最終コーナー立ち上がりでスピンを喫し、そのままホームストレート上のウォールにクラッシュしてしまった。マシンは左フロントが壊れ、ここで走行を断念することに。これでセッションは1回目同様に赤旗となった。

 およそ10分の中断後、セッションは再開。この前後から各車は今回ブリヂストンが持ち込んだ2種類のタイヤのうち、柔らかいほうのスーパーソフトタイヤを装着。ウエーバーのトップタイムは間もなく更新され、タイムシートの上位はニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)を先頭に1分49秒台が占めることとなった。

 その後セッション中盤から終盤にかけては各車ともロングランを実施。このためタイムシート上の争いはしばらく膠着状態に。しかし、残り時間が10分近くになるとコバライネンがこの沈黙を破ってトップタイムを更新。セッション初となる1分48秒台に入れてくる。しかし、その数分後に今度はベッテルが1分48秒650をマーク、コバライネンをコンマ3秒上回ってトップに立った。セッションはそのままベッテルのトップで終了。チェッカー直後にアロンソが2番手に飛び込んだ。3番手はコバライネン。11番手のルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)までが1秒以内と1回目に続いて相変わらずの接戦となっている。

 なお1回目のセッションでクラッシュを喫したルノーのロメイン・グロージャンはこのセッションの30分過ぎからコースイン、19番手に留まったが17周を消化して初日を終えている。

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