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F1ニュース

投稿日: 2010.02.01 00:00
更新日: 2018.02.15 17:49

ハミルトン「今年チームが優先するのは僕ではなく“No.1”のバトンの方」


 ルイス・ハミルトンは、大方の人間の予想とは異なり、マクラーレンが自分をジェンソン・バトンより優先することはなく、むしろ今年はチームはバトンを優先するだろうと語った。

 2007年、ハミルトンのチームメイトだったフェルナンド・アロンソはチームのふたりに対する扱いが平等ではないと不満を述べていた。アロンソに代わってマクラーレン入りしたヘイキ・コバライネンは、2009年末でチームを離脱した後、グランプリの週末に新しいパーツをテストしたり投入したりする場合は常にハミルトンのマシンにのみ使われたと述べ、自分はまるで片手を背中で縛り付けられた状態で戦っているようなものだったと主張している。
 ハミルトンは11歳のカート時代からロン・デニスに目をかけられ、マクラーレンのサポートを受けてきたため、チームの秘蔵っ子であり、チームは彼を中心に回っていると見られているが、新車MP4-25の発表会の席でハミルトンはそういった見方を否定し、コバライネンのコメントに反論した。

「(自分だけが優先された)そんなケースは一度しかない。その時チームは必死に作業して新しいコンポーネントを用意したけれど、2台分は間に合わなかった」とハミルトンは、2009年ドイツGPで自分のマシンにだけ大幅な空力アップデートが施された際のことを述べた。
「チームは常に2台に同じコンポーネントを装着しようと努力している。当時は僕がナンバー1のマシンに乗っていた。でも今年はジェンソンがナンバー1をつけたマシンに乗る。だから、もし同じようなことが起こったら、パーツは彼が使うだろう。彼がワールドチャンピオンだということを、皆忘れちゃいけないよ」
「2007年には僕ら(ハミルトンとアロンソ)はうまくやれないこともあり、チームのためにうまく協力できなかったときもあった。でもジェンソンと僕は協力する必要があるということを理解している。今年僕らはふたつの選手権を獲るためにチームを前進させていきたいと思っている。タイトルをイギリスの元にとどめるため、全力を尽くすよ。もちろん互いに勝負をするけれど、一番大事なのは今年の終わりに両タイトルを獲ることを狙っていくということだ」