来季ザウバーに加入するニコ・ヒュルケンベルグが、交渉も噂されていたフェラーリと実際にコンタクトをとっていたことを認めた。

 今年、フォース・インディアでF1復帰を果たしたヒュルケンベルグは、2013年からザウバーをドライブすることが、先月31日に同チームより正式に発表されている。

 しかし、今回のヒュルケンベルグの移籍は、発表前から広く関係者の間に知れ渡っており、ここ数日は多くのメディアでザウバー加入の報道が繰り返し報じられていた。

 そうした報道のひとつに、特にビッグスポンサーの存在も指摘されていないヒュルケンベルグが、レギュラードライバーの小林可夢偉に対してスポンサーの持ち込みを要求する同チームのリストに加わった理由として、フェラーリの関与が一部において指摘されていた。

 報道では、当初フェリペ・マッサの後任にリストアップされていたヒュルケンベルグのマラネロ入りがマッサの残留によって消滅し、ザウバーとの契約に至ったとされている。
 その間の移籍にフェラーリの意向が働いたとの見方があり、それによれば、彼を高く評価するフェラーリが、将来の獲得を視野に入れ、エンジンを通してつながりのあるザウバーで今後のパフォーマンスを観察していくつもりだと報じられている。

 アブダビに姿を見せたヒュルケンベルグは、ザウバーとの契約の一部に、フェラーリの関与は一切ないと否定しつつも、次のようにコメントしている。
「話をしたし、何度かコンタクトはあった」

 ヒュルケンベルグの跳ね馬入りには、フェラーリのコンパクトなコクピットに対し、ヒュルケンベルグの長身が障害になったとも言われている。

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