フェラーリ、“攻めの”新車をテスト直前に発表

　フェラーリは2013年型F1マシンの発表は最初のプレシーズンテストの直前になる見込みであることを明らかにした。

　フェラーリは最終戦までタイトルを争い、2012年のマシンの開発に最後まで集中したため、新車の作業にシフトするのが遅れたと述べている。

「会長が求めているように、我々は最初から競争力が高いクルマを用意しなければならないことは十分分かっている」とチーム代表ステファノ・ドメニカリは来季マシンについて語っている。
「最後まで今年型マシンの改良を目指したため、新車にすべての作業を集中させ始めたのは、最終戦の数週間前だ。2013年型マシンの発表は1月終わりか2月の初めになるだろう。例年どおり、時間を最大限に使い、最初のマシンはラウンチバージョンに過ぎず、完成版を持ち込むのはテスト最後の数日か（開幕戦）オーストラリアになる」

　2013年の最初のF1テストは、ヘレスで2月5日～8日に開催される予定となっている。

　先日フェルナンド・アロンソは、フェラーリもレッドブル同様にF1レギュレーションの限界まで攻め、抜け穴を探して、速いクルマを作らなければならないと述べたが、フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロも同様の発言を行った。
「我々は技術規則の限界ぎりぎりまで攻める必要がある」とディ・モンテゼモロ。
「一方で、今年見せた長所を維持し、あるいはそれをさらに向上させなければならない。ライバルたちも違法なエリアにほとんど近づくことなくのんびりしているはずはない。2009年にはダブルディフューザーが登場した。我々はクリエイティブで変わったアプローチをとる必要がある」