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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.11.20 00:00
更新日: 2018.02.17 11:42

ブルツ「FP1からFP2にかけて大きく改善出来た」


TOYOTA GAZOO Racing、
WEC最終戦バーレーン6時間レース、公式練習開始
2015年11月19日(木)

 2015年のFIA世界耐久選手権(WEC)もいよいよシーズン最終戦、バーレーン6時間レースを迎えました。TOYOTA GAZOO Racingはこの最終戦で有終の美を飾るために、開幕1日目の11月19日(木)を忙しく終えました。

 この日、練習走行は2回行われ、1回目のセッションではアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴のTS040 HYBRID #1号車は5番手、2回目には6番手のタイムをマークしました。アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車は1回目を6番手、2回目を5番手で終えました。#2号車は昨年のバーレーン6時間レースで勝利を飾っています。

 21日(土)に行われる決勝レースは、TOYOTA GAZOO Racingにとってひとつの時代の区切りを意味するものになります。トヨタがWECへの挑戦を開始した2012年からチームの中心的ドライバーとして活動を共にしてきた、アレックス・ブルツの最後のレースになるからです。同時に、2014年のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得したTS040 HYBRIDの最後のレースでもあります。2016年、TOYOTA GAZOO Racingは新開発の強力なレーシングカーでWECを戦うことになります。

 その最後のレースを前に、TOYOTA GAZOO Racingは引退するブルツを囲んでチーム全員で記念写真を撮りました。また、特別な記念品として、ブルツ本人が2015年に使用したレーシングスーツをフレームに入れて贈呈しました。TOYOTA GAZOO Racingはブルツの新しい人生における成功を祈ります。

 練習走行1回目は高温の日中に始まり、終了した時には夕暮れが近づいていましたが、2回目の走行が始まったときには日はとっぷりと暮れていました。この条件下で走ることで、ドライバーは午後3時に始まり9時に終わる決勝レースでの全条件を経験したことになります。

 今日の練習走行では、2台のTS040 HYBRIDはレースに向けてベストなセッティングを見出す作業に追われました。空力及びメカニカル・セッティングはもちろん、ハイブリッドの回生、ブーストのセッティングなどを見直し、最適値を出す作業です。レギュレーションにより、TS040 HYBRIDはバーレーン・サーキットでは1周につき最大3.69MJのエネルギーが使用出来ますが、チームは最も効率良く回生、放出ができるように調整を行いました

 また、タイヤの性能確認も重要な仕事です。ミシュランが提供する2種類のドライコンパウンド・タイヤに関して、性能と耐久性のテストを行いました。それらのすべてのテストを通し、2台のTS040 HYBRIDの合計走行周回数は149周にも及びました。バーレーンのコースは1周5.412kmですから、806kmを越える走行距離です。

 明日の金曜日には午前11時から3回目の練習走行が行われ、午後7時30分から公式予選が行われます。決勝レースは土曜日の午後3時にスタートします。

TOYOTA GAZOO Racingへの皆様の熱い応援をよろしくお願いいたします。