レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1ニュース

投稿日: 2010.06.29 00:00
更新日: 2018.02.15 20:50

ロス・ブラウン、赤信号に関しFIAに調査を求める


 ヨーロッパGPでメルセデスのミハエル・シューマッハーはセーフティカー出動時のピットストップで大幅にロスし、16位でチェッカーを受けた。チームプリンシパルのロス・ブラウンは、レギュレーション上ではシューマッハーがピット出口に来た際に信号が赤になっていたのはおかしいと主張、FIAに調査を求めている。

 15番グリッドからスタートしたシューマッハーは、レース序盤に11位に上がり、セーフティカー出動によって上位のマシンがピットインしたことで、一時は3位に繰り上がった。しかしその後ピットインしたシューマッハーはピット出口の信号が赤だったためにその場でしばらくマシンを止めざるをえずにタイムロス、大きくポジションを落とした。ブラウンは、その時赤信号が点いていたのはレギュレーションに反していると考えている。

「バレンシアの週末、我々が今日のレースで得た結果は不本意なものだった」とブラウン。
「今日はマシンはそこそこよかったものの、またもや予選のパフォーマンス不足の影響を被った。早急にこの問題を解決する必要がある」
「ニコはスタートで渋滞にはまってしまったので、早めにピットインさせたが、運悪くセーフティカーが出てしまったために、我々はアドバンテージを失った。ブレーキの磨耗の問題が懸念されたため、その後のニコのレースはポジションを守ることに終始するものとなった。彼は見事にそれを成し遂げた」

「ミハエルに関しては、セーフティカーによって大きなアドバンテージを得ると思った。ピットストップで最高のチャンスを得て、オプションタイヤをレースの最後までもたせられると考えていた。だがミハエルがピット出口に来た時、赤信号が点っており、それによって大幅にタイムを失った。我々の考えでは、セーフティカーの後ろでマシンの隊列が整うまでは、出口のライトは赤にはならないと、規則で明確に定められている。我々はFIAにこの件について調査するよう求める。あの時点でまだ隊列は整っておらず、ミハエルが入ってきた時にはハミルトンとコバヤシの間に18秒以上ギャップがあった。その後ミハエルは挽回に努め、素晴らしい走りを見せてくれたが、本当にこのレースには失望した」

 シューマッハー自身もブラウンと同じ見解を述べている。
「セーフティカーの状況について明確な説明が欲しいね。最初のピットストップで出口に赤信号が点っていたせいでレースが台なしになった。あれがなければもっといいチャンスを手にできたはずだ。僕らとしては、セーフティカーがピットを通過する際に後ろの隊列が整っていなかったのだから、赤信号になるべきではないと考えている。しばらくグリーンライトだったのに突然また赤になったんだ。これは正しいことではないと確信している。本当なら僕らの戦略は正しかったんだ。チャンスをつかみ、それによってもっと表彰台に近いポジションを手に入れられたはずだったんだから」