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F1ニュース

投稿日: 2011.03.03 00:00
更新日: 2018.02.16 01:13

可夢偉、高温テストのキャンセルはチャレンジと認める


 ザウバーの小林可夢偉が、シーズンオフ最後の合同テストの開催地がバーレーンからバルセロナに変更され、高温でのテストを行わないまま開幕を迎えることになったことは、全員が同じ条件ではあるが、難しいチャレンジであると認めた。

 今年からタイヤはピレリに変更され、各チームは懸命にデータ収集を行っている。可夢偉は、すでに全タイプのタイヤを試したと述べている。
「用意されたタイプのタイヤはすべて試しました」と可夢偉はF1公式サイトのインタビューにおいてコメントした。
「ウエットタイヤでも走りましたが、コースがあまり濡れていなくて、理想的なコンディションではありませんでした。通常ならインターミディエイトを履くところですが、ウエットタイヤも試してみたかったので」

 昨年までのブリヂストンとピレリはかなり異なっていると可夢偉は言う。
「なによりも、ピレリは短期間の間にいい仕事をしたと、僕は思っています。その結果、今まで慣れ親しんだタイヤとはほとんどすべての面で違ったタイヤになっています。グリップレベルは低く、前ほど長くもちません。酷使すると急激に性能が落ち、ラップタイムで1周5秒も落ちる可能性があります。でもこういった特徴は偶然表れたものではなく、ピットストップを増やしてレースを面白くするために、ピレリが作り出した部分が大きいんです」

 バーレーンGPの中止に伴い、バーレーンでの合同テストもキャンセルされ、代わりにバルセロナで最後のテストが開催されることになった。高温下でのテストができなくなった影響を聞かれ、可夢偉はこう答えた。
「路面温度が高ければ、状況は全く違ってきます。そういう状況を経験しないまま、メルボルンに臨むことになります。でもこれは全員が同じ条件ですし、実際に開幕戦で起こることにどう対処するかを考えて、できる限り自分自身の準備を整える必要がありますね」

 バルセロナテストにはザウバーは新パーツを持ち込み、開幕戦仕様に近いマシンを走らせるため、とても楽しみだと可夢偉は語った。
「いくつかの新しいパーツを持ち込みます。今シーズン実際に走るパッケージを試し始め、これにはほとんどすべての空力パーツがかかわってきます。試すのがすごく楽しみです。最後の冬季テストは毎年特別です。どのチームも開幕戦仕様に近いマシンを持ち込んできますし、皆、ライバルたちの状況を見極めようとします。正しい評価はできないかもしれませんが、それでもわくわくしますよね!」