ザウバーの小林可夢偉が、今季新たに導入されるKERSとアジャスタブル・リヤウイングについて語り、新システムによって誰にとってもオーバーテイクが簡単になった場合は、自分のオーバーテイクの才能が今までより目立たなくなってしまうかもしれないと認めた。
チームのインタビューにおいて、KERSとアジャスタブル・リヤウイングについて意見を求められた可夢偉は次のように語った。
「一番重要な問題は、新しいシステムによってどうやって、そしてどれだけラップタイムを向上させられるかです。新しいシステムに慣れるよう努力しています。これはドライバーの仕事ですし、新システムをうまく使えるドライバーは、そうでないドライバーより有利になるでしょう。集中力が重要なのは確かですね。僕はうまくやれますよ」
今年、FIAが狙ったとおりにオーバーテイクは増えると思うかと聞かれ、可夢偉は、アジャスタブル・リヤウイングは効果を発揮するかもしれないと述べた。
「今の時点では僕は(オーバーテイクは)増えると思います。でも、KERSはほとんどすべてのチームが使うので、効果はないと思います。ですから効果を生むのはリヤウイングだけでしょう。でも、前のマシンとの差が1秒以内の場合というアイデアが実際にうまくいくかどうかは分かりません」
オーバーテイクが楽になりすぎるとせっかくの可夢偉のオーバーテイクの才能が目立たなくなってしまうのではと聞かれ、可夢偉はそれを認めている。
「そうかもしれません。特に、誰もがオーバーテイクをかなり楽にできるようになった場合はそうでしょうね。でも別に心配するようなことではないです。これが規則なんですから」