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F1ニュース

投稿日: 2015.02.22 00:00
更新日: 2018.02.17 06:09

密着マクラーレン・ホンダ:トラブル再発に苛立ち


「さあ、誰かエキサイティングな質問をしてくれよ!」

 バルセロナF1テスト3日目、セッションを終えたあとの取材対応の場で、ジェンソン・バトンは開口一番そう言った。その言葉には、わずか21周という結果に終わった当日の内容がエキサイティングなものではなかったという思いが込められているのは明らかだ。

「50周くらい走れればと思ってはいたけど、今日は僕の日じゃなかったね。昨日のデータからしても正しい方向に進んでいることはわかっていたし、着実に前進しているという意味では、チームにとってはポジティブだ。でも、個人的にはタフな1日だった」

 バトンは自身が担当したバルセロナ・テスト初日と、この3日目に相次いで貧乏くじを引いた格好になった。

 ホンダは初日にトラブルが起きたMGU-Kのシーリングを新たに取り寄せてパワーユニットに組み込み、3日目から新仕様で走行を始めた。しかし午前中に12周走ったところで同じような症状が発生、パーツ交換のため約4時間をロスすることになった。ホンダの新井康久F1総責任者は、こう語る。

「初日に出たのと同じMGU-Kのシーリングの問題で、同じ症状です。昨日新たに作り直したパーツを持ち込んで組み込んだんですが、また同じ症状が出てしまいました。その時点で午前中の走行を切り上げることにして、ユニットを取り外して新たに組み込むことにしました。その作業が終わって午後4時過ぎにまた走り始めましたが、当然同じ症状が発生するリスクがあるのでパワーユニットのパフォーマンスに制限をかけた状態で走らせています」