F1バルセロナ合同テスト3日目は終日、曇り空。時折、雲間から青空が覗くこともあったものの小雨がパラついたりと不安定な1日になりました。今回もバルセロナのパドックから、DAY3 の雰囲気をお伝えします。
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不安定な天気に翻弄された3日目。それでも午後には明るくなってレースシミュレーションを敢行するチームも。なんとか有意義なテストができたようです。
朝イチのインストレーションチェックでスピンしてしまったセバスチャン・ベッテル。マーシャルカーに乗ってピットに戻ってくると、その姿を捉えようと殺到するメディアとガレージに立ち入らせまいとするピットクルーがにらみ合い。その勢いにベッテルも、さすがに苦笑いしていました。
マシンがコース上に止まって赤旗が出ると、チームスタッフがマーシャルカーに乗ってマシンの元に駆けつけてカバーを被せてから、レッカー車に乗せてガレージ前に戻ってきます。その際もクルーは衝立で完全防御。そしてここでもメディアとのにらみ合いです。
特に撮らせたくないのがマシン底面やリアまわり。レッカーで吊されるとそのあたりが見えてしまう可能性があるため衝立で隠すわけですが、マクラーレンの衝立はちょっと背が低いので具合がよろしくない。なのでメカニックが人力で持ち上げて隠しています。そこまでしなくても……?
こちらは王者の風格!? メルセデスはテストにも専用のモーターホームを持ち込んでいます。全面ガラス張りで、内部はエアコンも効いて温かく、こう見えて防音効果も高くて静かです。夜は暖色系の光で、より美しく見えます。そしてゲスト送迎用のクルマも当然ベンツがズラリ。よーく見ると運転手さんが得意げに親指を立ててくれています。
お昼休みにはメディアにも食事を振る舞ってくれます。テストでは食事の提供は顔見知りのみ、というところがほとんどなのですが、誰でもウェルカムというのは、やはり王者の余裕でしょうか。ただ、イギリスとドイツの連合軍ですから味については、あまりくわしく聞かないでください(笑)。
今週のバルセロナには新車が間に合わなかったフォース・インディア。でもピットガレージのパネルは、しっかり『VJM08』になっています。
取材用のバックパネルは、昨年のものを使い回しつつ、一部のロゴがテープで隠されているもの。これを見ると資金難と言われるのも、さもありなんといったところ。ただし「報道されていることには間違いもたくさんありますよ」と言うのはフォース・インディアの松崎淳エンジニア。代金未払いでTMGの風洞が使えていないという噂もありましたが、実際には1月から可動させてテストを進めているそうです。
3日目のテストは、あまりうまくいかなかったマクラーレン・ホンダ。最終日に再びステアリングを握るフェルナンド・アロンソは、こんなクルマでサーキットを後にしました。あれ? ホンダ車じゃなくてよいのかしらん? こういうところでも今後はNSXに乗ったりしてアピールしてもらいたいですね!