2015年F1オフシーズンテスト、いよいよスペインGPの舞台となるバルセロナが始まりました。ご好評にお応えして、ヘレスに続いて現地からのパドック情報を今回もお送りします。テスト初日、いちばん最初の写真は誰でしょう? 当然すぐにわかった方も最後まで、おつきあいください。
※写真はクリックで拡大します
バルセロナは、多少ではありますがヘレスよりも北に位置することもあって、朝は気温3度と凍えるような寒さ。でも陽が昇ると、ぽかぽかと暖かくなってくるのが特徴です。
今年は開幕前テストの2回目と3回目が、いずれもバルセロナで開催されるので「2回目のバルセロナ」と言うと、どっちのことやら。ややこしいですが、「T2」と言えば、3回あるうちの2回目のテスト、つまり今週のバルセロナということになります。
カラーリングが変わるなんていう噂もあるマクラーレン・ホンダですが、今週も相変わらずピットガレージやトランスポーターは、さっぱりとしたデザインのまま。ガレージパネルは入口の両脇が『McLAREN HONDA』の文字ロゴ、通路奥にマクラーレンのロケットレッドのロゴというデザインになっていました。
テストとなると、どのチームも衝立(パーテーション)でガレージ内を必死に隠すものですが、ロータスはご覧の通りスカスカで結構、見えちゃいます。資金難で衝立も買えない……!? 実際のところ、それが冗談にならないくらいの状態で戦っているようです。こんなところに労力を割いている場合ではないんですね。
そのロータスは、まだメルセデス製パワーユニットとのマッチングがうまくいっていないのか、センサートラブルで2度も連続でコース上にストップ。それでもチーム内は深刻な雰囲気ではありません。それよりも黄旗を振って「はい、どいてどいて!」と迫ってくるバルセロナのサーキットスタッフの勢いのほうが恐かったりします(笑)。
ウイリアムズはスージー・ウォルフが走行。午後にはザウバーのフェリペ・ナスルと交錯して、お互いにダメージを負ってしまう場面もありました。午前中は順調に走行を重ねて「ライブピットストップ」つまり、走行しながらのピット練習も繰り返していました。
そして日本が誇るF1メカニック、“カッツ”こと白幡勝広メカを発見。前回のヘレスでは夜番だったので会えませんでしたが、今回は昼担当チームなので「あけましておめでとう!」と、ご挨拶。実はユニフォームは昨年のスポンサーロゴを隠した暫定仕様なんです。
太陽が照りつける午後は気温12度、路面温度は30度ほどまで上がるバルセロナですが、朝は気温3度という寒さ。ピットレーンは巨大なグランドスタンドのせいで陽が当たらず、極寒です。そんなところでマクラーレン・ホンダのピットアウトを今か今かと待ち構え……早く、もっとたくさん走ってくれるといいですね。
◇◇◇◇◇◇◇◇
トップの写真は、赤旗を出しつつも初日トップタイムを記録したロータスのパストール・マルドナドでした。明るくしてみると……!