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スーパーGTニュース

投稿日: 2010.08.23 00:00
更新日: 2018.02.15 21:47

感涙の井出「自分の力で勝つことができて嬉しい」


 スーパーGT第6戦ポッカGTサマースペシャルで優勝を飾ったARTA HSV-010、R&D SPORT LEGACY B4のドライバーが優勝の喜びを語った。ARTA HSV-010の井出有治は「今季ARTAに入って、結果が残せていなかったので、スタートから勝ちたいという気持ちで戦っていました。3年前のこのレースではレースを走らなかったのに第3ドライバーとして表彰台に立たせてもらったが、今回は自分の力で立つことができました」とコメントを残している。

GT500クラス優勝:ARTA HSV-010
ラルフ・ファーマン
「素晴らしい気分です。それとともに、ホッとしています。チームのためにもこうして頑張ることができてうれしいです。今シーズンはこれまで苦労してきたので、こうしていい状態のマシンを投入することができたことについてはチームスタッフの頑張りに感謝しています。この1勝はチームにとって大きな一歩になったと思います。新しいクルマを投入して、まず1勝を挙げるというのは重要なことだし、これでチームにもドライバーにとっても大きな自信になったと思います。今日は井出選手も素晴らしい走りを見せてくれたし、この自信をこれからのレースにつなげていきたいと思います」

井出有治
「ポールからのスタートというのはかなり久しぶりだったのですが、落ち着いてスタートが切れたと思います。1コーナーを過ぎてからは集中して、自分のペースで行ったら、後ろを離していけたのですが、そのあとスプーンカーブでGT300のマシンと接触してしまいました。クルマにダメージを負ってしまったのですが、走りに影響はありませんでしたね。その後はラルフが頑張って走ってくれて、安心して見ていられました。今シーズンはARTAに入って、結果が残せていなかったので、スタートから勝ちたいという気持ちで戦っていました。3年前のこのレースではレースを走らなかったのに第3ドライバーとして表彰台に立たせてもらって、ちょっと恥ずかしかったのですが、今回は自分の力で立つことができました。今回、同じ第3ドライバーとして小林選手が入っていて、予選でいい仕事をしてくれて助けられたという部分もあるので、小林選手にも感謝しています。とにかく、これをきっかけに残りのシーズンも頑張っていきたいと思っています」

小林崇志
「決勝では走行する機会はなかったのですが、こうしてチームが優勝できたことはとても良かったと思います。ふたりの走りはとても頼もしかったですし、すごく勉強にもなりました。このあと、僕は全日本F3のレースに戻りますが、この2日間で経験したことを活かして、F3で勝つことができるよう、頑張りたいと思います」

GT300クラス優勝:R&D SPORT LEGACY B4
山野哲也
「最高の気分ですね。去年のこのレースでレガシィがデビューしたんですが、予選で2分15秒しか出なくて、大変なことになったなと感じていました。それから1年が経って、優勝ができるとは思っていなかったので、信じられないくらい、うれしい気持ちです。前回の菅生でパフォーマンスが上がって、今回もそこそこは行けるかなとは思っていたのですが、燃費の問題もあるし、セットアップも難しいので、エンジニアや佐々木選手とは相当ミーティングを重ねて、最終的には決勝前のフリー走行まで別のセッティングを試して、グリッドでもセットを変えたりもした、そこまでやってやっと決勝で強いクルマにすることができました。チームも頑張ってくれたし、スバルのエンジンも良かったです。どのチームも優勝を目指していると思うのですが、表彰台に上がったらサイパンに連れて行ってくれると監督に言われたので、それが励みになりましたね(笑)。」

佐々木孝太
「まずはこういう機会を与えてくれた富士重工とチーム、そして山野さんに感謝したいです。2008年にスバルのクルマでレースに出ていたのですが、事情があって途中でチームを離れることになってしまいました。そんな中で今年、このようなチャンスをいただいて、これがラストチャンスだと思い、スバルとチーム、そして山野さんのためにしっかり結果を残したいと思っていました。本当は菅生で勝ちたいと思っていたのですが、そこでは悔しい思いをして、リストリクターも下げられてしまったのですが、それでもチームのみんなで頑張ってクルマを仕上げてきました。ここまで努力したことがこの結果につながったのではないかと思います。最後のスティントではトップだということは知らなかったのですが、アウトラップからプッシュしていったら、後続を離すことができました。クルマも良かったので、このペースで行けば勝てるかもしれないと思いました。ゴールした時は本当にうれしかったですね。700kmという長さの難しいこのレース、それも地元鈴鹿でのレースということで、チェッカーの時は涙が出ました」