スーパーGT第6戦ポッカGTサマースペシャルは121周の長いレースにチェッカーが振られ、ARTA HSV-010が今季初優勝を飾った。2位はMOTUL AUTECH GT-R、3位はRAYBRIG HSV-010という結果となった。GT300クラスは見事追い上げを果たしたR&D SPORT LEGACY B4が堂々の初優勝を飾っている。
レースは中盤戦を過ぎ、トップEPSON HSV-010が先行して2回目のルーティンを済ませ、トップRAYBRIG HSV-010、2番手にはARTA HSV-010という展開で2回目のルーティンストップを迎えた。RAYBRIGは2番手に大きくリードをつけていたものの、2回目のルーティンで同時にピットに入ったARTAに先行を許してしまう。
変則的なピットインを行っていたEPSON HSV-010はどうやら4回ストップのようで、上位陣が3回目のストップを行なうかなり前となる72周目にピットへ。これで再びARTAがトップ、RAYBRIG、MOTULというトップ3で最後のピットストップを迎えることとなる。
この中で先にピットへ向かったのは3番手を走っていたMOTUL。得意のピットストップを決め、ブノワ・トレルイエを送り出す。続いて2番手RAYBRIGがピットへ入り山本尚貴が最後のスティントに出て行くが、ピットアウトしてすぐに背後にMOTULが! 山本はトレルイエのアタックをしばらくは凌ぐが、99周目のシケインで周回遅れを利用してトレルイエがあっさり前へ! これで2番手にMOTULが浮上した。
その間にARTA HSV-010はきっちりと最後のルーティンストップを終えトップをガッチリとキープ。MOTUL、RAYBRIGという順位でナイトセッションへ。その後方では、石浦宏明のMJ KRAFT SC430と塚越広大駆るKEIHIN HSV-010が数周に渡ってバトルを展開。塚越らしいアグレッシブなオーバーテイクで、108周目に4番手に浮上してみせた。
結局、そのままARTA HSV-010が危なげない走りで121周を走りきり今季初優勝! 予選でポールポジションを獲得した小林崇志は決勝でドライブしなかったものの、笑顔で表彰台に上がった。2位はMOTUL、3位はRAYBRIGでチェッカー。RAYBRIGは開幕戦鈴鹿以来の表彰台となった。
ランキング上位のマシンは軒並み苦戦。第6戦前までランキング首位だったENEOS SC430は、ピットイン時にエンジンがかからなくなるトラブルに苦しみ11位。ウィダーHSV-010はPETRONAS TOM'S SC430とのバトルの末9位でチェッカーを受けた。カルソニックIMPUL GT-Rはエキゾーストにトラブルを抱えストップしてしまった。
GT300クラスは、最後のピットインで先行して入っていたCOROLLA Axio apr GTがアウトラップで大きく遅れ、ピットワークをこなしたR&D SPORT LEGACY B4がなんとトップに浮上! 最後のスティントを担当した佐々木孝太は、チェッカーまでしっかり走りきり、R&D SPORT LEGACY B4に悲願の初優勝をプレゼント! デビューから1年で優勝を成し遂げることとなった。
2位はCOROLLA Axio apr GTが終盤までARTA Garaiyaを抑えていたものの、残り3周という130RでCOROLLA Axio apr GTがコースオフ! ARTA Garaiyaが逆転で2位、COROLLA Axioが3位でチェッカーを受けた。4位には後方から追い上げを果たしたウェッズスポーツIS350となった。ランキング上位陣では、M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7は6位でフィニッシュ。一方のHASEMI SPORT TOMICA Zはタイヤが外れるトラブルに見舞われてしまいクラッシュ。リタイアを喫している。アップスタートMOLA Zも16位で無得点となった。
