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F1ニュース

投稿日: 2014.07.07 00:00
更新日: 2018.02.17 01:19

新型18インチタイヤをテスト。一般車への転用加速


ピレリ、シルバーストンで新型18インチ・コンセプトタイヤをテスト

F1界の合意があれば、Formula Oneへの提供案が前進
大径サイズの採用は、F1と乗用車用タイヤ間の技術転用を加速させる

2014年7月4日、ミラノ
ピレリは、新型18インチタイヤの設計コンセプトを紹介し、近い将来、Formula Oneへの展開方法を具体的に示します。これは抽象的なデザインによるものではなく、火曜日〜水曜日(7月8〜9日)にシルバーストンで行われるインシーズンテストにおいて、デモ走行が可能なプロトタイプタイヤとして紹介されます。

18インチタイヤは、ピレリがFormula Oneの公式タイヤサプライヤーに復帰した2010年から提案しているアイデアです。より大きなサイズのホイールとタイヤは、現代のマーケットのトレンドを反映しています。現状よりも大きなサイズの採用によって、Formula Oneタイヤから乗用車用タイヤへの技術の転用が加速されます。

各チーム、運営者および他のステークホルダーがタイヤサイズ拡大の方向へ向かう真の意向があれば、ピレリは18インチタイヤの開発を推進します。これは、Formula One全体としての見応えを提供するために、各チームおよびFormula Oneの技術パートナーとして、またスポンサーとして活動するピレリの一貫した哲学に基づく姿勢を示すものです。

ピレリのプレミアム戦略の一環として、ピレリのエンジニアが開発・製造した18インチタイヤは、あくまでも実現可能な例として示すためのものです。しかし、現行の13インチタイヤと同水準の性能および信頼性を持つ18インチタイヤを製造する技術は、既に現実のものとなっています。実際、新型タイヤのコンセプトは、開発カーブの端緒に就いたばかりであり、その可能性は無限に近いものです。将来的には、より大きなタイヤサイズが登場する可能性もあります。

新型18インチタイヤの開発には技術的な課題も伴いますが、サイドウォールの柔軟性が減少することによってさらなる剛性が得られるというメリットがあります。タイヤサイズ拡大の流れは、現行Formula Oneマシンのサスペンションとダンピングの重要な部分を形成することになります。

サイドウォールが狭くなることによって、ピレリのブランド表示用のスペースが減少することは避けられません。ピレリは、それにも関わらず、各チームが実現を希望すると思われる18インチタイヤの開発へ向かって前進する用意を整わせています。その積極的な証として、シルバーストンで新型タイヤによる走行を行います。

水曜日、シルバーストンにおいて、ロータスが2014 E22にピレリのP Zero18インチ・コンセプトタイヤを装着して走行する予定です。