F1はコスト制限は断念したもののコストを削減するための手段を検討している。その中でアクティブサスペンションの復活という提案がなされていることが分かった。

 FIAは2015年からF1にコスト制限を設ける予定でいたものの、F1ストラテジーグループのメンバーである代表6チーム(レッドブル、フェラーリ、メルセデス、ウイリアムズ、マクラーレン、ロータス)が反対の意向を示したため、断念した。

 しかしFIAは、チームにコスト制限を課しそれを監視することは難しくても、何らかの方法でコストを削減することは諦めておらず、5月1日にこれに関して全チームを召集して会合を行うことを決めている。

 チーム側がコスト削減策として考えている案のひとつは、アクティブサスペンションの復活だという。

 アクティブサスペンションは電子制御のサスペンションで、コンピュータによりマシンの姿勢を最適な状態に保つ役割を果たすものだが、コストの面から1993年で禁止された。

 しかしマシンセットアップの最適化のためには、現在の複雑なメカニカルのみのシステムよりも電子技術を使用したものの方が費用効果が高いと、今は考えられている。アクティブサスペンションの復活は2017年の導入が検討されている。

 また、それと同時にタイヤリムを18インチに変更するという案も出ている。

 現在のF1のホイールサイズは13インチとなっているが、タイヤメーカーからは過去に何度か、より一般的な18インチ化への要望が出ていた。

 この他にも短期的、長期的、両方のコスト削減案が多数出ているとみられる。

 たとえば、燃料システム、クラッシャブルストラクチャー、フロントウイング、ブレーキダクトなどに使用されるパーツを単純化するという提案もなされている。また、グランプリウイークエンドでの作業時間やスタッフの人数の変更が検討されるかもしれない。

 今後数年の導入に向けて、こういった提案をストラテジーグループが評価していく予定だ。

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