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F1ニュース

投稿日: 2014.01.29 00:00
更新日: 2018.02.16 21:24

跳ね馬を駆るライコネンが2014年最初のトップ


  28日、スペインのヘレス・サーキットを舞台に幕を開けた今シーズン初の合同テストは、フェラーリF14 Tをドライブしたキミ・ライコネンが初日の総合トップタイムをマークした。

 2014年のオープニングを飾るヘレステストには、当初ロータスを除く10チームが参加を予定していたが、ファクトリーでの準備中にトラブルに遭遇したマルシャが急遽欠席を余儀なくされ、ひとまず9チームでスタートすることになった。

 この日のヘレスはドライ。最高気温15度、路面温度は19度まで上昇した。朝早くには、レッドブルやメルセデスといったチームがピットガレージの前で新車の発表イベントを行っている。

 慌ただしい一日となったテスト初日、まずはトップで幸先の良いスタートを切ったのは、再びフェラーリを走らせたライコネンだった。彼は、最初のインストレーションラップでいきなりストップさせてしまうものの、チームは予防のためと説明。午後のセッションで最多の32周まで周回数を伸ばしたライコネンはこの日の最速タイムとなる1分27秒104もマークした。

 一方、朝のセッションでトップにつけながら、フロントウイングの脱落でコースアウトを喫しマシンにダメージを負ったルイス・ハミルトンのメルセデスW05は、午後のセッションで周回数を重ねることはできず2番手止まり。エグゼクティブディレクターのパディ・ロウは、ダメージの大きさについて詳しい説明を避けているが、夜を徹して原因究明にあたるとしており、翌日のテスト再開には楽観的な考えを示している。

 新車発表もなく、午後のセッションの途中からテストプログラムをスタートさせたウイリアムズのバルテッリ・ボッタスが7周を走って3番手タイムをマーク。フォース・インディアのセルジオ・ペレスがそれに続き、15周を走ったトロロッソのジャン-エリック・ベルニュが5番手、さらにザウバーのエステバン・グティエレスの順となっているが、彼らのタイムは上位2台から大きく開いており、純粋なタイムとしては参考にはならないだろう。

 チャンピオンのレッドブル、セバスチャン・ベッテルは一日の多くをガレージで過ごすこととなった。新車のRB10は電気系とエンジンセンサーに不具合が見つかり、ベッテルが走れたのはインストレーションラップの3周だけでタイムも記録されず。午後の途中にようやくコースデビューへとこぎ着けたケータハムは、マーカス・エリクソンが1周のチェック走行を行うのみに留まっている。

 マクラーレンは電子系とハイドロのトラブルに見舞われ、コースに出ることはできず。ジェンソン・バトンは明日のテストで走れることを望んでいる。

■ヘレステスト初日のタイム結果はこちら。