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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.12.06 00:00
更新日: 2018.02.23 11:02

近日中にDTM、GTAが規則統一へ交渉開始も「2012年の実現は厳しい」とニスモ眞田社長


 4日、DTMとスーパーGTが2011年、もしくは2012年に技術規則を統一、シリーズの交流を図ると英AUTOSPORTが報じたが、この件についてスーパーGTに参戦するチームのひとつであるニスモの眞田裕一社長は、来週、もしくは再来週にDTM側とスーパーGT側で交渉があると明らかにしたが、早期の技術規則の統一は厳しいだろう、という見解を示している。

 この4日に報道された記事は、DTMを運営しているITRの関係者がスーパーGT最終戦もてぎを訪問したことから、似た部分があるDTMとスーパーGT500クラスのレギュレーションを統一し、双方のシリーズの活性化を図る交渉を始めたのではないかというもの。英autosport.comはこの記事の中で、2011年、もしくは2012年の実現を目指しているとしている。

 これについてニスモの眞田裕一社長は、ニスモフェスティバル会場でのオートスポーツwebの取材に対し、「来週か再来週に、DTMの方がJAFとGTアソシエイションに会いに来たいと言っていて、そこで初めて会うんです」と会合が行われることを明らかにした。
「この件については彼らの中でも2012年なり、13年なりにどんなことをしたいのかを考えているので、その計画を聞いて、JAFなりGTAなりで評価することになると思います」とのこと。

 もし交渉が進めば、早期の技術規則の統一はあり得るだろうか? しかし眞田社長はこれについて否定的な見方を示した。「僕はまだ具体的に話を聞いていませんが、DTMとしては台数や種類を増やしたいし、我々もああいったクルマ(DTMマシン)が出てくれれば嬉しい。お互いうまく交渉して、本当にやれるのであれば考えます。しかし今のところ、2012年の実現は厳しいのではないかと思っています。ちょっとそこまでに交渉が詰まるとは思わない」と眞田社長。

「そう言った意味で、まずはDTM側の話を聞いて、日本では将来に向けてどうしようか、というのを検討していくと思います。もちろん彼らも考えて欲しいし、交渉すれば何年か後にレギュレーションが一緒になるかもしれませんね。レギュレーションが統一できなくとも、お互いのレースに出られるということもあるかもしれない」

 なお、眞田社長はGTアソシエイションの役員も兼ねるが、あくまでニスモの社長として、DTMというフィールドに興味はあるか? という質問に対して眞田社長は、「FIA GTにしてもDTMにしても、ニスモとしてはヨーロッパでやってみたいという気持ちはあります。ただ、何にしてもバジェットがあってのことですね」と語っている。