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投稿日: 2013.05.29 00:00
更新日: 2018.02.16 16:19

韓国インジェの“印象”は? S耐ドライバーに聞く


 5月25日〜26日に、韓国に新設されたサーキット、インジェ・スピーディウムで開催されたスーパー耐久第2戦。8月にはスーパーフォーミュラの開催も控えるこのコースだが、実際にS耐を戦った日韓のドライバーはどんな印象を抱いたのだろうか? 土曜のフリー走行/予選終了後、日曜の決勝後にそれぞれ聞いた。

 まずは、土曜のフリー走行後に聞いた“第一印象”から紹介しよう。

●吉本大樹(PETRONAS TWS GS350)
 かなり面白いコースですね。トリッキーだし複合コーナーも多いから、けっこう難しい。それにコーナーの立ち上がりが上っていくところが多いので、そのあたりが大事だと思いますね。まだ建設中みたいなので、必要なところに縁石が無かったり、不要に縁石があったり……。あとグラベルはそれなりに広いんですけど、「ここ危険かも」ってところでタイトになっていたりするので、リスキーではありますね。頭を使って走らないと、速く走れないコースって印象がいちばんかな。

●佐藤晋也(PETRONAS TWS GS350)
 ものすごくアップダウンがあって、路面のうねりだったりカントもあったりして、走っていてすごく楽しいんですけど、タイヤにはものすごくキツい感じ。タイヤの表面が消しゴムのように「今無くなっているな」というのが分かるぐらいですね。うちのクルマはタイヤに優しい方なんですけど、それでもキツくて。でも、それはみんなに同じ条件だし、45分のスプリントだからなんでもないと思いますけどね。走っていて楽しいのは事実ですよ。

●峰尾恭輔(ENDLESS・ADVAN・PORSCHE)
 アップダウンがとても激しいので、クルマのセットアップも走り方も「けっこう難しいな」って感じですね。ちょっとスピードが乗る割にはエスケープゾーンが狭いから、S耐みたいなレースで周回遅れを抜いていくとき、コースがちょっと足りなくなるような気がしました。何かあったら危ない感じがするので、乗っていていろいろ考えて運転しないといけないから、「緊張するなぁ」っていうのが第一印象でした。

●YUKE TANIGUCHI(谷口行規)(ENDLESS・ADVAN・PORSCHE)
 路面のアンジュレーションがけっこう激しいんですよ。イン側を近道しようとするとボワ〜ンとなってしまうし。縁石もなんか乗れるところ、乗れないところがあるようです。ポルシェ的には細かいところがしんどくて、特にシケインみたいなのが連続しているところが。あそこはちょっとストレスたまるかな。でも、ブラインドコーナーで「行けるかな、行けないかな、でもまだ余裕があった」って感じのチャレンジなコーナーが多いんで、面白いですね。

●浅野武夫(コスモソニック・FK・ings・FT86)
 ちょっとアップダウンがキツいので、どこをいかに抵抗なく走れるか、最初のうちは探りながら走っていたんですけど、実際走り込んでいると、そんなにクセのない、走っていて面白いコースですね。上りが多いだけにクルマ的にはパワーがあった方が楽なように感じました。FRの方がタイヤ的にもコーナー的にも有利じゃないかと思うんで、本命はS2000ですかね。86にももう少しパワーがあれば、もっと楽しくなるんじゃないかと思うんですけど。

●植田正幸(TRACY SPORTS IS350)
 なかなか面白い、すごくお金をかけたサーキットですし、ハイスピードとテクニカルがレイアウトに入り交じっています。ただ、パワーのないクルマだととにかくアンダーステアで、我慢するところはものすごく我慢して、行くところは勇気を持って行くコース。高低差もあるから、一瞬のミスでもう立ち上がっていかないし、アクセル踏むタイミングが遅れても、ボ〜っと失速しちゃう。この感じ、日本のサーキットでいうと仙台ハイランド。特にスプーンで進入は頑張って行くけど、途中は我慢よ、っていう感じでね。設備はまだまだですけど、サーキット自体はよくできていると思います。だからね、ちゃんとできた時にまた来たいと思わせるサーキットですね。タイヤは減りますけど、いいサーキット。

●奥村浩一(BRP☆HYPER ECU C72制動屋J'Sフィット)
 第一印象は跳ねる、汚い、面白い(笑)。走り始めはまだ砂がいっぱい乗っているので、これが取れてくれれば、かなり面白いと思うんですけどね。ただ、アスファルトが見た目は真っすぐなんですけど、全体的に波打っているんですよ、かまぼこのように。だからボンボン跳ねる感じ。なんか職人さんの腕が悪いような気がしますね(笑)。でもレイアウトは面白いですね。エスケープも広いんで安全ですし。あとアップダウンが激しいので、小排気量のクルマは失速しちゃうと、取り戻しが効かないから、そこは「えい!」って行かなきゃいけないんですけど、「えい!」って行っている間に跳ねちゃうのがね……。だけど「このまま飛んで行っちゃうの?」って思っていると、意外にコース幅広いから止まってくれちゃうんですよ。あと、今の段階では砂が乗っているせいでタイヤが溶けず、スリックなのに走り終わってもサラサラ。路面が良ければもっと面白いのにね。それがちょっと惜しいですよ。


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