25日、予選日を迎えたスーパー耐久第2戦インジェ。このインジェ・スピーディウムにとってはこけら落としとなるイベントだが、多くの部分が未完成のまま予選を迎えることとなった。
今季このスーパー耐久の他に、アジアン・ル・マン、スーパーフォーミュラと国際レースも開催する予定のインジェ・スピーディウム。搬入日となった24日には多くの部分で“工事中”の箇所が多かったが、突貫で間に合わせてきたのか、一夜明け多くの部分が使用可能な状態になっていた。
とは言え、多くの部分は未完成なままで、清掃もままならないまま資材が置きっぱなしになっていたりと、日本の常識では考えられない状態。実際、この記事も最高気温26度を超えたサーキットで、エアコンが点かないメディアセンターで汗だくの状態で書いている。カメラマンの撮影可能位置も、午後に立ち入り禁止区域が突然変更されたりという状況もあった。
この日は予選のみでイベントがほとんどないこともあるのか、巨大なグランドスタンドもそれほど観衆が入っておらず、フリー走行と予選の間に行われたピットウォークもほとんどファンが歩いていない状況となってしまった。ただ、韓国でのツーリングカーレースの集客としては「多い方」だという話も。
そんな中、スタンドで予選の様子を見ていたファンは、初めて見るであろうGT3カーのスピードに熱い視線を送っていたほか、グランドスタンドには家族連れの姿も多く、軽食などを楽しみながらこけら落としイベントの予選を見守っていた。明日の決勝日にはライブなども行われる予定で、さらに多くのファンが訪れるようだ。
ただ、この日行われたフリー走行と予選では、多くのドライバーから「楽しい」という声も多く聞かれた。自然の地形を活かしたコースのため、登り区間ではパワーも要求され、下りながらのブレーキングではテールを滑らせながら懸命にマシンをコントロールしながら減速するマシンも多く見られた。今後施設面がきちんと充実すれば、素晴らしいサーキットになっていく余地は多くありそうだ。