更新日: 2018.02.23 16:39
FEモスクワ決勝:ピケJr.完勝で王者へ王手
ロシア・モスクワ市街地の中心部で行われたフォーミュラE第9戦モスクワePrix。昨年の9月に始まったフォーミュラE最初のシーズンも、モスクワを入れて残り3戦。チャンピオン争いはネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)、セバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・アプト)の3人に絞られた感がある。
現地時間12時から行われた予選では、アンドレッティのジャン-エリック・ベルニュがポールポジションを獲得。シーズン途中からの参戦だったにも関わらず、これで3度目のポールポジションと、速さを見せている。その後方にはピケJr.、ディ・グラッシ、ブエミと、ランキング上位のドライバーが並ぶ。ファンブースともこの3人のドライバーに与えられた。
2.29kmのコースを35周して争われるモスクワePrix決勝レース。絶好のスタートを見せたのは、2番手スタートのピケJr.。1コーナーまでにポールポジションスタートのベルニュを交わし、一気に先頭に立つ。以下、ディ・グラッシ、ブエミが等間隔で続く。2周目以降、5番手に上がっていたダニエル・アプト(アウディ・アプト)のペースが上がらず、トップ4台からは徐々に引き離されていってしまう。その後ろにはジェローム・ダンブロジオ(ドラゴン)、ニコラス・プロスト(e.ダムス・ルノー)らが、数珠つなぎで続いていく。
5周目からはピケJr.がスパートを開始。後続よりも約1秒速いペースで飛ばしていく。しかし、バッテリー残量はベルニュ以下とほぼ同じで、決してオーバーペースなわけではない。8周目にはピケJr.とベルニュの差が4.1秒まで広がってしまう。チャンピオンをピケJr.と争うディ・グラッシとブエミからすれば、早い段階でベルニュの前に立ちたいところだ。
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 99 | ネルソン・ピケJr. | ネクストEV TCR | 43'18''867 |
2 | 11 | ルーカス・ディ・グラッシ | アウディ・アプト | +2''012 |
3 | 9 | セバスチャン・ブエミ | e.ダムス・ルノー | +11''050 |
4 | 23 | ニック・ハイドフェルド | ベンチュリ | +11''548 |
5 | 27 | ジャン-エリック・ベルニュ | アンドレッティ | +12''416 |
6 | 66 | ダニエル・アプト | アウディ・アプト | +25''626 |
7 | 77 | サルバドール・デュラン | アムリン・アグリ | +28''960 |
8 | 55 | アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ | アムリン・アグリ | +30''529 |
9 | 8 | ニコラス・プロスト | e.ダムス・ルノー | +31''556 |
10 | 28 | ジャスティン・ウィルソン | アンドレッティ | +46''320 |
11 | 6 | ロイック・デュバル | ドラゴン | +49''763 |
12 | 7 | ジェローム・ダンブロジオ | ドラゴン | +51''474 |
13 | 5 | カルン・チャンドック | マヒンドラ | +52''493 |
14 | 3 | ハイメ・アルグエルスアリ | ヴァージン | +55''810 |
15 | 30 | ステファン・サラザン | ベンチュリ | +56''715 |
16 | 21 | ブルーノ・セナ | マヒンドラ | +1Lap |
17 | 18 | ビタントニオ・リウッツィ | トゥルーリ | +1Lap |
18 | 10 | ヤルノ・トゥルーリ | トゥルーリ | +3Laps |
19 | 88 | アントニオ・ガルシア | ネクストEV TCR | +3Laps |
DNF | 2 | サム・バード | ヴァージン | +11Laps |