昨年9月に開幕したフォーミュラEの第1シーズンもいよいよ終盤。今週末はロシア・モスクワで第9戦が行われている。

 このモスクワePrixは、真横にクレムリン、赤の広場、ワシリー寺院を真横に眺める、まさにモスクワの中心街に特設されたコースが舞台。初代チャンピオンを狙う上でも、非常に重要な1戦だ。

 現地時刻の12時から行われた予選。第1グループには、チャンピオンを争うセバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)とネルソン・ピケJr.(ネクストEV TCR)が登場。ポールポジションを獲るためには1分9秒台の前半が必要とされた。

 まず好タイムを記録したのはブエミ。最初のアタックで1分9秒826と早速1分9秒台をマークする。しかし、ピケJr.は2回目のアタックで1分9秒449を記録してトップを更新。ブエミも2回目のアタックでコース幅をいっぱいに使って攻めるも、最初のタイムを上回ることはできず2番手まで。どうやら途中でミスがあったようだ。以下、ニック・ハイドフェルド(ベンチュリ)、今回が初参戦のジャスティン・ウィルソン(アンドレッティ)、ハイメ・アルグエルスアリ(ヴァージン)と続いている。

 続く予選第2組にはサム・バード(ヴァージン)、ニコラス・プロスト(e.ダムス・ルノー)、ジェローム・ダンブロジオ(ドラゴン)、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(アムリン・アグリ)と、5人中4人が優勝経験者という豪華なメンバーが揃った。なお、ダ・コスタは最終戦ロンドンePrixには参戦せず、代わりに山本左近がドライブすることが発表されている。

 1回目のアタックで速さを見せたのは、前回ベルリンePrixで優勝したダンブロジオ。1分9秒667で全体の3番手につける。他のドライバーは1分10秒を切ることができず、2回目のアタックでのタイムアップを目指す。

 2回目のアタックでは、ダンブロジオがセクター1を全体の最速タイムで通過。しかし、予選で規定されている最大出力の200kWを上回ったパワーを使ってしまいタイム無効となってしまう。その後方からプロストがセクター1、セクター2と最速タイムを記録してポールポジションを狙うが、セクター3でマシンの姿勢を崩してしまいタイムロス。1分10秒043で4番手が精一杯だった。その他、アウディ・アプトのダニエル・アプトが5番手、バードが7番手、ダ・コスタが9番手になっている。

 予選第3組には、ベルリンでトップチェッカーを受けるも結果から抹消というペナルティを課せられてしまったルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・アプト)、前戦ポールポジションのヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)、昨年までトロロッソでF1を戦ったジャン-エリック・ベルニュ(アンドレッティ)らが出走。

 最初のアタックでディ・グラッシが1分9秒685を記録し、2番手に入る。ディ・グラッシはセクター3で全体の最速タイムだ。それより素晴らしい走りを見せたのは、ベルニュだ。ベルニュはセクター1からファステスト。しかも最終コーナーではマシンのリヤを大きく振り、リヤタイヤをウォールに擦りながらも1分9秒429。この時点でピケJr.のタイムを上回って全体のトップに躍り出る。

 2回目のアタックでは各車1回目のタイムを上回れない。ドラゴンのロイック・デュバルはターン11のヘアピンを通過した時点で突然マシンの駆動力を失い、コース中央にストップ。実質的にここで予選第3組が終了してしまうことになる。この組で出走したトゥルーリはこの時点で9番手、以下アントニオ・ガルシア(ネクストEV TCR)は12番手、デュバルは15番手となっている。

 予選最終組に出走するのはブルーノ・セナとカルン・チャンドックのマヒンドラ2台、ビタントニオ・リウッツィ(トゥルーリ)、ステファン・サラザン(ベンチュリ)、サルバドール・デュラン(アムリン・アグリ)の5台である。

 最初のアタックではサラザンの10番手が最速。チャンドックはターン6後の直線にあるバンプに乗り上げてスピン! しかし、マシンをウォールにヒットさせることなく引き続き走行を続けた。ただ、2回目のアタックでも上位を脅かすドライバーは出現せず、これでベルニュのプンタ・デル・エステ、マイアミに続く3回目のポールポジション獲得が決まった。初代チャンピオンを争うピケJr.、ディ・グラッシ、ブエミのランキングトップ3人が2番手〜4番手グリッドを占め、決勝レースも激しい戦いになることが予想されている。

 フォーミュラE第9戦モスクワePrixは、日本時間の今晩(6月6日)22時スタート予定。BS朝日で生中継が行われる予定だ。

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