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F1ニュース

投稿日: 2015.05.17 00:00
更新日: 2018.02.17 08:03

GP直送:ホンダを後方支援、心強い“エース”復帰


 かつてホンダのモーターホームはF1のパドックで唯一、本格的な日本食が食べられるということで、日本人だけでなく海外メディアが行列するほど賑わっていた。しかし、パワーユニットサプライヤーという立場の今回はゲストをもてなす社交場というよりも、あくまでスタッフ用の休憩所という立場でモーターホームの設置を認められたため、ルノーと同様、パドックの端にひっそりと置かれている。

 ただし、モーターホームを取り仕切るシェフは、かつてホンダ時代にケータリングサービスを行っていたデイブ・フリーマンだ。当時は彼が作る日本食を求めて、他チームのドライバーが出前をとるほどの腕前で、ホンダが2008年限りでF1を撤退したため一時は職を失ったが、翌年からはフォース・インディアのナンバーワンシェフとして活躍していた。そして、今期からのホンダ復帰に合わせて、フォース・インディアを円満退社。ホンダのモーターホームにカムバックしてきた。

 戻ってきたのはフリーマンだけではない。彼のパートナーで、2008年まで一緒に仕事をしていたファティナ・エッセバールも帰ってきた。ホンダ撤退後、彼女は一時フリーマンとともにフォース・インディアで仕事していたが、諸般の事情からケータハムへ移籍していたのだ。

 さらに今回、ホンダのキッチンには力強い味方が登場した。日本人シェフの杉本淳さんがフリーマンをサポートし、さらに日本食が充実。残念ながら、その味を試すことはできなかったが、日本を離れて遠くヨーロッパで仕事しているホンダの日本人スタッフたちにとっては、これから故郷の味が疲れた体を癒してくれるだろう。