前戦バーレーンGPで今季初めてQ2に進出したマクラーレン・ホンダが、スペインGPでは2台そろってQ2へ駒を進めた。しかし、予選後のホンダ新井総責任者は「まとめ切れなかった」と、悔しい思いを吐露した。

「結局、パワーユニットのマネージメントをまとめ切ることができなかった。出力を使い切れなかった部分もあれば、空力も変わっているので、どのコーナーでエネルギーを使うのが効果的か詰め切れていなかった。ステアリング上の設定を変えて、アクセルを踏んでいくときのパワーの出方をいろいろと調整したけれど、それらはすべて空力のセッティングとの兼ね合いで決まるので、こっちのコーナーを立てれば、あっちのコーナーが立たないという感じになった」

 そんな不満が出るのも、5戦目にして初めて、フリー走行から予選まで2日間、2台そろってトラブルなく、すべてのメニューを消化できたからでもある。

「信頼面は向上したと思うが、それによって自分たちに何が足りないかも見えてきた。信頼性が上がったこと自体は、ポジティブなこと。ようやく攻める体制になってきただけに、結果が伴わなかったことは残念」

 2台そろって進出したQ2は、フェルナンド・アロンソ13位、ジェンソン・バトン14位に終わった。スペインGPでは初のQ3進出も期待されていただけに、満足できないのは当然である。それでも新井総責任者は、ふたりのドライバーの走りを称賛。特に地元グランプリであるアロンソの予選アタックを「魂の走り」と絶賛した。

「予選前にがっちりと握手して、気合が入っていた。ドライバーが我々も改良していることを理解してくれている証拠。Q2の1回目のアタックのセクター1の走りは素晴らしかった」

 セクター1は、今年2月のテストでアロンソが事故に見舞われた高速コーナーがある場所。その現場を限界ギリギリまで攻めていったアロンソ。信頼性の問題を抱えて防戦一方だった序盤から一転、ヨーロッパラウンドに入って、マクラーレン・ホンダは攻めに転じようとしている。

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