更新日: 2018.02.17 07:53
GP直送:各陣営パワーユニットの開発状況を探る
関係者からの情報によれば、スペインGP金曜日の時点で、新たにトークンを使用して改良を施したパワーユニットを使用したチームはないことが判明した。
現在のレギュレーションでは開発費用を抑制するため、パワーユニットを改良するためにはトークンを使用しなければならない。必要なトークン数はパワーユニットの箇所によって異なるが、概ね1〜3トークンを要し、パワーユニットすべてを改良すると66トークンが必要となる計算だ。また使用可能なトークン数は年度によって異なり、2014年は32トークンしか許されていない。
当初このトークンは新しいパワーユニットをホモロゲーションする際にすべて使用しなければならなかったが、レギュレーションに抜け道があることをフェラーリが発見し、ホモロゲーションを受けたあとのシーズン中にもトークンを使用することが可能になった。
開幕戦オーストラリアGP時点で使用したトークン数はメルセデス25、フェラーリ22、ルノー20。シーズン中に使用できるトークン数はメルセデス7、フェラーリ10、ルノー12となり、今年から参戦したホンダに対しては、その平均値である9が割り当てられている。
ヨーロッパラウンド開幕戦となるスペインGPに向けて、トークンを使用した改良版パワーユニットを投入してくるエンジンメーカーがあるのではないかと予想されていた。しかし、ホンダの新井総責任者はスペインGPに投入したパワーユニットにはトークンを使用していないことを明言した。