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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.04.01 00:00
更新日: 2018.02.17 07:02

WEC公式テストとポールリカールの“ウラ側”


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 南フランス、マルセイユ郊外のル・カステレ村にあるポールリカール・サーキット。02年、ヘルマン・ティルケの再設計により「テスト専用トラック」として生まれ変わったこのサーキットは、近年ではELMSやF3などのレースが再開されたとはいえ、まだまだ日本人には馴染みのないサーキットではないだろうか。そこで、WECの公式テストの“ウラ側”を交えながら、ポールリカールサーキットを紹介してみたい。

※写真はクリックで拡大します

 まずはピット棟の建物を紹介しよう。テスト専用トラックということもあり、各チームのピットスペースの幅はかなり広め。特徴的なのは、各ピット奥に設けられた階段から、それぞれの2階のスイートに直接上がれる構造となっていることだ。

2階のスイートは各チームスタッフやドライバーの控室となっていたり、メディア対応用のスペースとなっていたりするのだが、セッション中にメカニックもここへ上がってきて、冷蔵庫から冷たい飲み物を取り出して飲んだりもしている。また、今回はレース本番ではなくテストなうえ、走行時間が充分にあることなどから、例えばドライバーや首脳陣へのインタビュー取材なども、セッション進行中にこのスペースで行なっていた。

 スイートの前、ピットロードを見下ろす位置に広々としたテラスが設けられているのも特徴のひとつ。テスト2日目午前中は、トラブルによりセッション前半に走行ができなかったアンソニー・デイビッドソンが、2号車のマイク・コンウェイとともに所在無さげに佇む姿も。白いベンチに燦々と太陽が降り注ぐ光景はいかにも「南仏」なのだが、目の前ではシリアスなテストが繰り広げられている……というミスマッチ。