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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.11.22 00:00
更新日: 2018.02.17 11:44

WEC:波乱のバーレーン決勝。ポルシェ2冠


 FIA世界耐久選手権(WEC)最終戦バーレーン6時間レースの決勝が行われ、18号車ポルシェ919ハイブリッドが今季初優勝を果たし、17号車ポルシェ919ハイブリッドのティモ・ベルンハルト/マーク・ウェーバー/ブレンダン・ハートレー組が2015年シーズンのドライバーズタイトル獲得を決めた。

 現地時間の15時にスタートが切られた、WEC最終戦バーレーン6時間レース。ベルンハルトが乗り込み、ランキングトップで最終戦に臨んだ17号車ポルシェ919ハイブリッドは、無難なスタートを決め、先頭で1コーナーに飛び込む。2番手スタートの18号車ポルシェ919ハイブリッドには、17号車とタイトルを争う7号車アウディR18e-トロン・クアトロが並びかけるが、7号車は17号車に詰まる形で行き場を失い、18号車の前に出ることは敵わず……ポルシェの2台がワンツー、アウディが3番手と4番手、トヨタが5番手6番手の順で1周目に入っていく。

 しかし、3番手の7号車アウディR18 e-トロン・クアトロは、右フロントタイヤの内圧が安定せず、ペースが遅い。そして2周目の1コーナーで8号車が先行する。8号車のペースは良く、すぐに18号車ポルシェに追いつき、6周目の1コーナーでオーバーテイクに成功。17号車ポルシェ919ハイブリッドが先頭、2番手8号車アウディR18 e-トロン・クアトロという隊列でレースが進んでいく。

 18周目に早速波乱の展開が訪れる。先頭を走っていた17号車ポルシェ919ハイブリッドが突如スローダウンし、18号車や2台のアウディに次々と抜かれてしまい、ゆるゆるとピットへ。そしてマシンをリヤからガレージに入れ、スタッフ総出で修復作業を行う。18号車のトラブルは、エンジンのアクチュエーターに関するもので、8分40秒のストップでコースに復帰するが、トップからは5周遅れとなってしまう。これでトップに立ったのは、8号車アウディR18 e-トロン・クアトロだ。