WRC世界ラリー選手権の日本ラウンド、2023年シーズン最終戦『ラリージャパン』は11月17日(金)にデイ2のSS2~8が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップに立った。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)を含む複数のドライバーがアクシデントに見舞われた、競技2日目のラリーを終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合8番手
「マシンに苦戦している。なんとか乗り越えるつもりだが、本当にうまくいかないんだ(SS6)」
「これはチャレンジなんかではない。なぜなら僕はとてもゆっくりドライビングしているだけで、他にできることが何もないからだ(SS7)」
「(サービスの後は)すべて問題ないはずだ。今はすべて正常に動作しているから、心配はない(SS8)」
※各SS後の公式インタビューより
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイリタイア
「正直なところ、ステージは本当にタフだった。大雨が降って道路はドライブできたものではなかった。難しいコンディションには慣れているが、それにも限界があると思う」
「今日の午後の天気が良くなるとわかっていても、余計なリスクを取る理由はなかった。SS5のスタートラインを出発して、最初のコーナーでかなり大きなくぼみを通り抜けたが、グレーチングに行きあたってマシンのフロントのコントロールを失った」
「こうした幅の狭い道路では、ワイドに進むスペースがないので、木の間で立ち往生してサスペンションを破損してしまった。午前中は大雨のためにかなり速度を落としていたけれど、くぼみがこんなにきついとか、道路から弾かれるとかいったことは予想していなかったよ」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合7番手
「僕たちはトラブルに巻き込まれずに済んだけれど、それは一番重要なことだ。多くの予想外の出来事や、ドライバーたちが滑りやすいコーナーで足を取られているのを目にしたからね」
「もちろん僕のペースは本来のペースには程遠かった。最後の方では良くなり始めたけれど、あまり素晴らしいものでもなかったから、明日はもっと良くなるように力を尽くすよ」
「もっとドライなコンディションを予想していたけれど、まだウエットタイヤが必要かもしれない。それでも僕は新品タイヤをたくさん取っておいたから、そのための準備はできているよ」
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア
「自分自身とチームのことを思ってとてもがっかりしているけれど、本当に難しいコンディションだった。ステージ開始から11kmのところでブレーキが効かなくなった。アクアプレーニングが起き始めて、直進してしまったんだ。ブレーキに触れたら片側がロックアップしていた」
「それにフロントガラスに霧がかかって、少し気が散っていた。それまではステージを順調に進んでいたのだけどね。リスクは冒していなかったけれど、アクアプレーニングが起きたら何もできることはない。あのセクションはとくに滑りやすかったようだ。勝田(貴元)と(アドリアン・)フルモーも同じコーナーでアクシデントに見舞われていた」