3月31日(日)、WRC世界ラリー選手権第3戦『サファリ・ラリー・ケニア』の競技最終日となるデイ4が行われ、デイ2から総合首位をキープし続けたTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。またTGR-WRTから参戦する日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、首位と1分37秒8差の総合2位表彰台を獲得した。
また、2024年シーズンから新たにポイント付与の対象となった日曜日のみの総合順位“スーパーサンデー”ではオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が首位となり、7ポイントを獲得している。そんな大会最終日デイ4を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合3位
「素晴らしい週末だったし、チームは全体を通して本当に良い仕事をしてくれた。マシンはとても信頼性が高く、何の問題もなかった。そのことを本当にうれしく思うから、チームにおめでとうと言いたい。この結果はチームのものでもあるからね」
「僕たちは賢明でいたけれど、それは本当にポジティブなことだった。僕たちはふたつのラリーで2回表彰台を獲得し、素晴らしいシーズンのスタートを切ったが、チャンピオンシップではまだ3位なので、今は継続していく必要がある。スノー(圧雪路)で1回、グラベル(未舗装路)で1回表彰台を獲得したので、あとはターマック(舗装路)で1回表彰台に上がりたいね!」
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合15位
「期待していた結果ではないけれど、賢いアプローチで慎重に走ることができた。最終的にはトップ5フィニッシュも可能だったかもしれないと思う」
「残念なことに、土曜日の朝に岩にぶつかってしまい、ベストを尽くしたがマシンを修理することができなかった。少しがっかりしたけれど、少なくとも日曜日には戻ってきて、何kmも走って経験を積み、チャンピオンシップのためにいくつかポイントを獲得することができた」
「望んでいた結果ではなかったとしても、ポジティブな収穫もあると思う。クロアチアでターマックに戻ることをすでに楽しみにしているよ」
●ジョルダン・セルデリディス(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/総合9位
「総合9位でフィニッシュしたので、ケニアは自分にとても合っているようだったよ。Mスポーツは、チーム全体がラリー1とラリー2を通して非常にポジティブなイベントにすることができたので、その一員になれたことは素晴らしいことだ」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合5位
「良い週末だったけど、もっとうまくできたはずなのは確かだ。残念ながらいくつかの問題に見舞われてしまったが、それでも戦い続けた」
「最終日は多くのポイントを獲得する機会があった。(日曜に獲得可能な)12ポイント中11ポイントを獲得でき、この日2番手の好成績を収めることができて満足している」
「とくにここケニアでは、3年連続で困難な年を過ごしたから、もっと多くのポイントを手に入れたかった。まだ改善の余地はあるが、チャンピオンシップのリードを広げることができたし、クロアチアでの有利な出走順を獲得した。次へ行くとしよう!」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合12位
「僕たちの目標はつねに最大限までプッシュすることではなく、クリーンな走りで表彰台を目指すことだったので、金曜日のリタイアはもちろん悔しかった。マシンやステージで多くの問題に直面しなければならなかったけれど、僕たちのトラブルは信頼性とは何の関係もなかった」
「僕たちのペースは間違いなくほかのドライバーたちに近づいている。クロアチアはモンテカルロとはまったく違うラリーになるだろうから、どうなるか見てみよう。僕たちは調子を取り戻したい。チャンピオンシップはまだ始まったばかりだけれど、僕たちは通常のリズムに戻る必要があるね」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合8位
「今週末のスピードは最初から良かった。昨日“掃除役”を務めたときでさえそうだった。だからそのことは満足しているよ」
「僕たちのマシンはどれもペースに関してはかなり競争力があったけど、残念ながら今週末は信頼性がなかったし、そのことが結果に反映されている。少なくともチームメイトたちは、今日多くのポイントを獲得できたし、パワーステージでワン・ツー・スリーを獲得できたのは最高だった。チームとの次のイベントを楽しみにしている」